太ももに隙間がない。この悩みを改善するためには、筋トレやダイエット、ストレッチをしましょう。一般的には、こういったことが言われます。
これらが必要である一方、こういったことをしても本質的な改善ができないことがあります。本当にやるべきことは、「股関節の捻じれを整える」「鼠径部のリンパ節のつまりを改善する」など。
ただ脂肪がついてるということではなく、股関節の捻じれやリンパ液のつまりが原因で内ももの隙間がなくなります。なので、これらにアプローチして初めて内ももに隙間を作ることができるんですね。
この記事では、
・くっつくし気持ち悪い!太ももに隙間がない原因
・太ももに隙間を作る7つの方法
などをパーソナルトレーナー歴12年の伊藤出(@izuru_style)が解説します。
今回の記事の内容
くっつくし気持ち悪い!太ももに隙間がない原因
実際に現場で太ももに隙間がない方のお身体をチェックしていると、以下のようなことが原因で太ももに隙間がない可能性がありました。
全体的な脂肪量が多い
まず問題になっているのが、太ももに隙間がない方ほど、
全体的な脂肪量が多すぎる
ということが考えられます。
これはみなさんもイメージしやすいと思いますが、太ももの内側あたりの脂肪量が多くなれば、その分太ももの隙間が狭くなっていきます。
脂肪量が過度に多すぎると左右の太ももがくっつくような状態になったり、歩くたびに擦れる方もいると思うんですね。
実際現場でご相談を受けた方のお一人は、内ももが擦れすぎて黒ずんでしまっていることにかなり悩まれていました。
このように、体内に蓄えられている脂肪量が多すぎることで太ももの隙間がなくなる可能性があります。
実際現場でご相談を受けた方は、みなさん基本的に内ももだけに限らず全体的な脂肪量が多い傾向がありました。
股関節が内側方向へ捻じれている
上記で解説した脂肪量と合わせて問題になるのが、
股関節が内側方向に捻じれている
ということです。
これは「【徹底解説】太ももの付け根(内側)が太い&ぷよぷよな原因と細くする6つの方法」などでも触れましたが、股関節が内側方向に捻じれてしまうと脂肪が太ももの内側方向へ引っ張られてしまいます。
わかりやすいイメージだと、股関節などが自然な状態であれば、本来脂肪分は前もも辺りで前側に重なるように存在しているんですね。
股関節が何かしらの原因で内側に捻れてしまった場合、前側にあった筋肉や脂肪分が太ももの内側に引っ張られます。
そうすると内ももあたりに脂肪が溜まるような状態になり、これによって太ももの隙間がなくなったり狭くなったりします。
当然脂肪量が多いと移動する脂肪分も多くなるため、より内ももの隙間はなくなります。
太ももの隙間がないと悩まれてるクライアントさんの身体をチェックしたとき、
・全体の脂肪量が多い
・股関節が内側へ捻じれている
ほとんどの方は、この2つがセットになっている状態にありました。
内ももあたりでリンパ液が滞っている
さらに問題になってくるのが、
股関節が捻じれることによって、内もも周辺でリンパ液が滞ってしまう
ということです。
股関節が捻じれてしまうと周辺にある、
・筋肉
・血管
・リンパ管
なども同じように捻じれてしまい、体液の流れが悪くなる可能性があります。
水の通るホースをイメージしていただくとわかりやすいですが、ホースを捻ると水の通りが悪くなりますよね。
身体も同じで、関節が捻じれてしまうとリンパ管などが捻じれ、内もも周辺でリンパ液が滞ってしまいます。
リンパ液の滞り=むくみであり、内もも周辺でむくみがひどくなるとかなりたるみ感が増してしまいますし、周径囲も太くなります。
脂肪分だけではなく、むくみがひどくなることでより太ももの隙間がなくなってしまう可能性もあります。
身体が冷えている
現場で見ていると上記でお伝えしたような、
・脂肪の多さ
・関節の捻じれ
・むくみ
などが問題で太ももの隙間がなくなっていることがよくありますが、「脂肪の多さ」「むくみ」の根本原因になっているのが“身体の冷え”ということもあるんですね。
他の記事でも解説していますが、人間は身体が冷えて低体温になると、
・基礎代謝が大幅に下がる
・血管やリンパ管が細くなり、むくみやすくなる
・老廃物などが滞り、身体のだるさが増す
・エネルギーの代謝効率も悪くなる
など、多くの悪影響が出てしまいます。
クライアントさんの場合は、どれだけ運動やトレーニングをした後であっても、太ももだけは冷たいという方もいました。
こういう方の場合は、「ダイエット」や「筋トレ」も必要ですが、必ず循環を改善して身体を温めることが重要になります。
このように、身体が冷えていたり低体温になっている方は、太ももに隙間を作るためにも身体を温める必要があるんですね。
細かい癖が問題になる
先ほど、
股関節が内側に捻じれると太ももの隙間がなくなる
とお伝えしましたが、股関節が内側に捻じれる主な原因は日常生活の中に隠れています。
これは「【徹底解説】太ももの外側が太い&張り出す原因と細く改善する4つの方法」でも詳しく解説していますが、
・つま先を正面に向けて立っている
・内股で歩く
・膝を内側に倒して椅子に座る
こういった癖が股関節を捻じってしまうんですね。
特に問題になるのが「つま先を正面に向けて立つ」ということです。
人間が自然な状態で立てると、グー1つ分の足幅を開いたときは「つま先は約15~16度外側を向く」と言われています。
この状態で立てると「踝真下」に体重が乗り、ここに体重が乗れば股関節は捻じれません。
ただ、つま先を正面に向けて立ってしまうと体重は「足の内側」にかかり、こういう立ち方が癖づくと股関節が内側に捻じれてきます。
この一見小さな癖が太ももの隙間をなくすことにつながっており、こういった日常で無意識のうちに行っている癖を取り除くことも必須なんですね。
ほとんどの方は、座り方・立ち方・歩き方などを自然な状態に改善が必要になります。
ここまでは太ももの隙間がなくなる原因について解説しましたが、こういった原因で太ももの隙間がなくなってしまった場合、どのようなことをすれば隙間を作ることができるのでしょうか?
太ももに隙間を作る方法①:股関節を整える
まず最初に行ってほしいことは、
股関節の捻じれを改善すること
です。
股関節の捻じれを改善するためには、股関節周辺の筋肉を緩めることが必要なんですね。
筋肉を緩めることができると、
・移動していた脂肪が本来の位置に戻る
・むくみが改善する
・循環が改善し、代謝効率が良くなる
など、太ももを引き締めやすくなっていきます。
股関節を整えるだけでは太ももに隙間はできませんが、これがベースになるので、まずは股関節を整えていきましょう。
この方法は「【徹底解説】太ももの外側が太い&張り出す原因と細く改善する4つの方法」や以下の動画で詳しく解説しているので、よかったらこちらを参考に実践してみてください。
この方法を実践した後、適切に股関節が整っていれば自然に「踝の真下」に体重が乗ります。
ここからも、「踝の真下」に体重を乗せることが自然だと理解していただけると思います。
この感覚は日頃立ったり歩いたりするときに活用できるので、ぜひ覚えておいてほしいですね。
太ももに隙間を作る方法②:鼠径リンパ節のつまりを改善する
股関節が整えられると次は、
太ももの付け根にある、鼠径リンパ節のつまりを改善する
ということを行っていきましょう。
鼠径リンパ節のつまりが改善できると、リンパ液の循環が改善します。そうすると、
・むくみが改善する
・脂肪が蓄積しづらくなる
ということが起こるんですね。
見た目としてもスッキリ感が出てきますし、むくみがひどい方は鼠径リンパ節のつまりを改善することで太ももに隙間ができることもあります。
具体的な方法は「本当に痩せる?効果的な脚やせマッサージ-14の手順」や以下の動画で解説しているので、こちらを参考に実践していきましょう。
太ももに隙間を作る方法③:循環を改善して温める
むくみが改善できると次は、
太もも周辺の筋肉をさらに緩め、循環を改善して温める
ということを行っていきます。
ここでご紹介する方法を行うと、さらにむくみや筋肉の張りが改善して、体温も上がってきます。
そうすると、
・代謝が上がる
・エネルギー効率が良くなる
・脂肪燃焼しやすくなる
などの効果が期待できるんですね。
この具体的な方法は以下の動画で詳しく解説しているので、こちらを参考に実践してみてください。
ここまでの流れができた方は、さらに合わせてダイエットを行い、食事量を調節することで太ももの隙間を作ることができますよ。
太ももに隙間を作る方法④:ダイエットで脂肪を落とす
ダイエットを行う際の基本としては、
食べる量よりも、消費する量の方が多い状態にする
ということをベースにしていきます。
その中でさまざまな工夫が必要になってきますが、この辺りはダイエット成功例などを見ていただく実践しやすいと思うので、以下の記事を参考にご覧いただければと思います。
・1ヶ月間の変化も紹介!3ヶ月間の糖質制限で-10.2kgした女性のダイエット成功例
・ダイエット成功例:9ヶ月間で-16kgできた食事や運動方法
・本気で痩せたい方必見!40代女性63kgからのダイエット成功例
・半日断食の効果はいつから出る?2ヶ月で-8kgのダイエット成功例
太ももに隙間を作る方法⑤:運動量を増やす
上記でお伝えしたような食事の調整をするとともに、運動不足の方は身体を動かす習慣をつけていきましょう。
そうすると、
・空腹感を感じにくくなる
・胃腸の調子が良くなる
・脂肪が燃焼して太ももが細くなる
など、太ももの隙間を作るために重要な効果が期待できるんですね。
1時間や2時間もする必要はなく、1日5分や10分でもいいので続けることで、長い目で見た時に太ももの隙間を作る上で非常に大きな変化をもたらしてくれます。
実際に行ってほしい具体的な方法を以下の記事や動画で紹介しているので、ご自身ができそうな方法を実践してほしいなと思います。
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太ももに隙間を作る方法⑥:トレーニングを行う
本気で太ももの隙間を作りたい方は、上記でお伝えした方法とあわせてトレーニングを行っていきましょう。
トレーニングは目的によってやるべきことが変わりますが、ここでは筋肉を引き締めて脚やせする方法をご紹介するので、週2~3回の頻度で行ってみてください。
そうすると、脚全体の筋肉が引き締まって太ももの隙間ができてきますよ。
1、両膝を立てて小刻みに脚を締める
1、仰向けになり、両膝を立てる
2、脚を揃えた状態から、軽く膝を開く
3、内側に膝を締め、小刻みに内ももを刺激する
4、これを50回3セット行う
2、足を浮かせて小刻みに膝を閉じる
1、仰向けになり、両膝を立てる
2、両手を骨盤の下に敷き、脚を揃える
3、軽く膝を開いて内側に締め、小刻みに内ももを刺激する
4、これを50回3セット行う
3、伸脚して小刻みに脚を締める
1、仰向けになり、骨盤の下に両手を敷く
2、脚を天井方向に伸ばして揃える
3、軽く脚を開いて、小刻みに締めて内ももを刺激する
4、これを50回3セット行う
4、スプリットスクワット
1、脚を前後に大きく開いて立ち、足は腰幅に開く
2、上半身はまっすぐ立てておく
3、真下にしゃがみ、立ち上がる
4、これを左右各20回2セット行う
5、ブルガリアンスクワット
1、脚を前後に大きく開いて立ち、後方の足の甲を台に乗せる
2、上半身は軽くお辞儀させ、出っ尻にする
3、真下にしゃがみ、立ち上がる
4、これを左右各20回2セット行う
こういった5つのトレーニングを実践することで、より太ももが引き締まって隙間ができます。
もし脂肪分がかなり多い方は、基礎代謝を上げるようなトレーニングをする方が効果的かもしれません。
基礎代謝を上げるトレーニング方法は以下の記事で詳しく解説しているので、もしよかったらこちらを参考に実践してみてください。
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ここまでお伝えしたことができれば、ほぼ確実に太ももの隙間を作ることができます。
太ももに隙間を作る方法⑦:姿勢や動作を自然に直す
根本的に太ももの隙間を作りたい方は、
日頃の姿勢や歩き方を自然な状態に直すことが必須
です。
先ほど原因のところでも解説しましたが、何気ない姿勢や動作のまずさが「股関節の捻じれ」や「むくみ」などにつながっているんですね。
こういったことを根本的に改善するためには、姿勢や歩き方そのものを改善することが必要です。
姿勢や歩き方の改善方法は以下の記事などで解説しているので、こちらを参考に改善していきましょう。
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ここまでお伝えした一連の流れができれば太ももに隙間ができるので、まずはできることから実践してほしいなと思います。
くっつくし気持ち悪い!太ももに隙間がない原因と隙間を作る7つの方法のまとめ
今回は、くっつくし気持ち悪い!太ももに隙間がない原因と隙間を作る7つの方法などについて解説しました。
・太ももに隙間がないのは、まず脂肪が多い可能性
・その上に、股関節の捻じれやむくみが関係している
・太ももに隙間を作るためには、股関節を整える
・むくみを改善し、太ももの循環などを改善する
・あわせてダイエットやトレーニングを行う
・根本改善のためには、姿勢や歩き方も改善する
・この一連ができると、太ももに隙間ができる
こういった内容をお伝えしました。
太ももの隙間がないとパンツも似合わないし、太ももを隠すような格好になる方もいると思うんですね。コンプレックスになっている方もいると思います。
そんな方でも、年齢に関係なくいつからでも太ももを細くすることは可能です。少し時間がかかることもありますが、結局は毎日1つ1つの積み重ねです。
今回の内容が、少しでも太ももの隙間がないと悩む方の参考になればうれしく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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