僕がパーソナルトレーナーとして3年目の頃、サーキットトレーニングを6ヶ月間実践して、記録をとらせていただいた30代女性の方がいるんですね。
結果的には、
・体重が-6kg
・ウエストが12cmダウン
・太ももは10cmダウン
と、かなりいい結果を出すことができました。インタビューにも答えていただいているので、一応記事も貼っておきますね。
2023.04.20
池ノ上茜様の感想(30代 女性)
――今日はよろしくお願いします! 池ノ上さん:こちらこそよろしくお願いします。 ――まず最初の質問ですが、パーソナルトレーニングを受けようと思ったきっかけなどはありますか? 池ノ上さん:一言でいえば、恋愛がうまくいかず、以前お付き合いしていた彼を見返したいという思いからダイエットを...
サーキットトレーニングをしても「痩せない」「効果なし」と言われることもありますが、実際の経験から言えるのは効果的だということです。
ただ、サーキットトレーニングをするだけでなく、食事の調節を合わせて行うことも重要です。そうすれば、よりダイエットはうまくいきますし、見た目の変化も顕著にみられるはずです。
この記事では、
・本当に痩せない&効果なし?サーキットトレーニングのポイント
・サーキットトレーニングで痩せる2つの手順
などを、パーソナルトレーナー歴12年の伊藤出(@izuru_style)が解説します。
今回の記事の内容
本当に痩せない&効果なし?サーキットトレーニングのポイント
冒頭でもお伝えしましたが、
サーキットトレーニングを適切な方法で実践できると効果的
です。
ただそのためにおさえておくべきポイントは、以下の通り。
・目的に合ったサーキットトレーニングの内容にする
・有酸素運動のやり方を工夫する
・頻度は週2~3回実施する
・食事の調整も行う
それぞれ解説しますね。
目的に合ったサーキットトレーニングの内容にする
まずおさえておきたいのは、
目的によってサーキットトレーニングの内容は変わる
ということです。
冒頭でご紹介したクライアントさんの場合、主な目的は「シェイプアップ」と「ダイエット」でした。
サーキットトレーニングで達成可能なその他の目的は、
・筋力向上
・筋肥大
・持久力の向上
などがあります。どのような目的なのかによって、サーキットトレーニングの内容は大きく変わるんですね。
シェイプアップの場合で言えば、
1つの種目の最大反復回数を計測し、その半分の数を行う
ことになります。
もう少しわかりやすく言うと、サーキットトレーニングの内容として、
・膝つき腕立て伏せ
・スクワット
・ディップス
・デッドリフト
・腹筋
などを行うとしますよね。サーキットトレーニングを実施前に、一度それぞれ何回できるか最大回数を計測します。
・膝つき腕立て伏せ 34回
・スクワット 59回
・ディップス 32回
・デッドリフト 60回
・腹筋 102回
となった場合、それぞれの半分の数が設定回数となります。
・膝つき腕立て伏せ 17回
・スクワット 30回
・ディップス 16回
・デッドリフト 30回
・腹筋 51回
こんなイメージですね。
腹筋のようにあまりに回数が多くなる場合は、「強度」「種目」などを調節して、少ない数で限界を迎えるように調整したりもします。
こういう最大反復回数を計測して、その半分で実施する。この方法以外にも、
・30秒間で種目を変える
・20回と数を決めてしまう
など、さまざまな方法で具体的な数値を設定します。
今回ご紹介するクライアントさんの場合は、最大回数を計測してその半分の回数を3周行っていきました。
有酸素運動のやり方を工夫する
サーキットトレーニングの特徴は、
トレーニングと有酸素運動を同時にできる
という点です。先ほどご紹介した、
・膝つき腕立て伏せ
・スクワット
・ディップス
・デッドリフト
・腹筋
などを休息時間なく次々に行うことで、有酸素運動にもなり脂肪燃焼が促進されます。
実際にクライアントさんにご指導したサーキットトレーニングは、“スーパー”サーキットトレーニングという方法です。
・サーキットトレーニング
→トレーニングを休息なく次々に行っていく方法
・スーパーサーキットトレーニング
→トレーニングの合間に有酸素運動を挟んで交互に行う方法
後者の方が脂肪燃焼が促進され、より痩せやすくなるんですね。
合間に行う有酸素運動の内容も重要で、クライアントさんは元々全身の筋肉がガチガチで硬い状態でした。
ですので、有酸素運動によって筋肉が柔らかく緩むような方法を採用したんですね。具体的には、以下のような方法です。
1、足をグー1つ分の足幅に開く
2、全身をリラックスさせる
3、軽くその場で弾み、腕を軽く振る
これをリラックスしてできると、硬い筋肉が緩んでより身体は引き締まっていきます。
こういった間に挟む有酸素運動のやり方によっても、サーキットトレーニングの効果は大きく変わってしまうんですね。
サーキットトレーニングをしても「痩せない」「効果なし」と感じる方は、この有酸素運動を入れるだけでも違った成果になるはずですよ。
頻度は週2~3回実施する
もう1つサーキットトレーニングをする上で重要なのは、
トレーニングの頻度を週2~3回維持する
ということです。
トレーニングで身体を変えていくためには、どのような目的であれ必ず「週2~3回」する必要があるんですね。
成果が出ない方の中には、頻度が週1回以下の方がいます。週1回では頻度が少なすぎで、週2~3回に増やせばまた違った成果を実感できるはずです。
クライアントさんは週2回を維持し、みなさんの場合も週2回を軸に実践してもらえればOKです。
食事の調整も行う
後ほどご指導したサーキットトレーニングの内容を紹介しますが、この方法とあわせて実践してほしいのが、
食事の調整を行う
ということです。
クライアントさんにアドバイスしたことは、
・お米と具沢山の味噌汁を軸にする
・以前よりも気持ち量を減らす意識を持つ
・腹八分で食事を終える
などで、〇〇を食べてはいけないなどの制限は一切設けていません。
これらのアドバイスをきちんと守られて実践した結果、毎月1kgペースで体重が減り、体重減少にあわせて体脂肪率も下がっていきました。
改めてお伝えしたいのは、もしサーキットトレーニングをしても痩せない・効果なしと感じていた方は、
・目的に合ったサーキットトレーニングの内容にする
・有酸素運動のやり方を工夫する
・頻度は週2~3回実施する
・食事の調整も行う
などを見直していただくと、効果を実感していただけるようになります。
続いては、実際に現場でクライアントさんにご指導したスーパーサーキットトレーニングの内容もご紹介しますね。
サーキットトレーニングで痩せる手順①:適切な内容を実践する
実際にクライアントさんに実践していただいた内容は、以下の通りです。
1、膝つき腕立て伏せ
2、有酸素運動
3、スクワット
4、有酸素運動
5、ディップス
6、有酸素運動
7、デッドリフト
8、有酸素運動
9、ダンベルプレス
10、有酸素運動
11、ディープスクワット
12、有酸素運動
13、腹筋
14、有酸素運動
15、背筋
メニューを構成するときに注意が必要で、
同じ部位を連続して刺激しないようにメニューを組むことが重要
です。
実践していただくとわかりますが、上半身→下半身、前面→後面という並びになっています。こういった細かいところもおさえて実践することが必要なんですね。
上記の方法はすべて「30秒間」で実践していただくと脂肪燃焼も促進でき、全身も引き締まっていきます。本気の方は、ぜひ3周行ってみてください。
全体で約20分ぐらいの内容ですので、脂肪燃焼としても丁度良い内容です。
1、膝つき腕立て伏せ
1、膝をつき、腕立て伏せの状態になる
2、身体を地面方向に下げ、肘を曲げる
3、下ろした身体を持ち上げ、肘を伸ばす
4、これを30秒間行う
2、有酸素運動
1、足をグー1つ分の足幅に開く
2、全身をリラックスさせる
3、軽くその場で弾み、腕を軽く振る
4、これを30秒間行う
3、スクワット
1、脚を肩幅に開く
2、つま先も軽く開く
3、真下にへしゃげるようにしゃがんで立ち上がる
4、これを30秒間行う
4、有酸素運動
1、足をグー1つ分の足幅に開く
2、全身をリラックスさせる
3、軽くその場で弾み、腕を軽く振る
4、これを30秒間行う
5、ディップス
1、骨盤幅で椅子に両手を置く
2、脚を伸ばし、身体を真下に下げる
3、肘を伸ばし、軽く脇を締める
4、これを30秒間行う
6、有酸素運動
1、足をグー1つ分の足幅に開く
2、全身をリラックスさせる
3、軽くその場で弾み、腕を軽く振る
4、これを30秒間行う
7、デッドリフト
1、脚を肩幅に開く
2、つま先も軽く開く
3、しゃがむと同時に、お辞儀する
4、身体を起こし、立ち上がる
5、これを30秒間行う
8、有酸素運動
1、足をグー1つ分の足幅に開く
2、全身をリラックスさせる
3、軽くその場で弾み、腕を軽く振る
4、これを30秒間行う
9、ダンベルプレス
1、肩の前でダンベルを持つ
2、頭上にダンベルを押し上げる
3、上げたダンベルを肩の前に下げる
4、これを30秒間行う
10、有酸素運動
1、足をグー1つ分の足幅に開く
2、全身をリラックスさせる
3、軽くその場で弾み、腕を軽く振る
4、これを30秒間行う
11、ディープスクワット
1、脚を肩幅に開く
2、つま先を軽く開く
3、しゃがみ込む
4、膝をつま先を同じ方向に向ける
5、小さく弾み、これを30秒間行う
12、有酸素運動
1、足をグー1つ分の足幅に開く
2、全身をリラックスさせる
3、軽くその場で弾み、腕を軽く振る
4、これを30秒間行う
13、腹筋
1、地面に仰向けになり、両手両脚を伸ばす
2、腕と脚を引き離すように伸び続ける
3、その状態で、腕と脚を10cm持ち上げる
4、これを30秒間繰り返す
14、有酸素運動
1、足をグー1つ分の足幅に開く
2、全身をリラックスさせる
3、軽くその場で弾み、腕を軽く振る
4、これを30秒間行う
15、背筋
1、うつ伏せになり、両脚を伸ばす
2、腕はVの字に伸ばす
3、この状態で、腕と脚を10cm持ち上げる
4、これを30秒間行う
これを3周行えば終了となります。クライアントさんの場合、途中で臨機応変に休憩をはさんだりしており、どうしてもきつい方は調節するようにしましょう。
このメニューであれば全身が引き締まっていきますが、サーキットトレーニングと合わせて食事内容もあわせて調節していきます。
サーキットトレーニングで痩せる手順②:食事の調節を行う
食事内容の調節については、クライアントさんにお伝えした、
・お米と具沢山の味噌汁を軸にする
・以前よりも気持ち量を減らす意識を持つ
・腹八分で食事を終える
この内容でまずは十分だと思います。
どうしても細かくダイエットを行っていきたい方は、以下の記事内容を参考に実践してみてください。
2023.07.28
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その他にもダイエット成功例や半日断食の方法についてもご紹介しているので、興味ある方はこちらもよかったらどうぞ。
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ここまでご紹介したサーキットトレーニングと食事の調節を行えば十分体は変わっていきますので、ぜひ実践してほしいなと思います。
【実例】本当に痩せない&効果なし?サーキットトレーニングで痩せる2つの手順のまとめ
今回は、本当に痩せない&効果なし?サーキットトレーニングで痩せる2つの手順について解説しました。今回の内容をまとめると、
・サーキットトレーニングで痩せないのは、何か原因がある
・実際に現場では、6ヶ月間で-6kgの成果が出ている
・さらにウエストは12cmサイズダウンしている
・トレーニングと有酸素運動を並行する
・それを週2回の頻度で行う
・食事を調整すれば、身体は変わる
こういった内容をお伝えしました。
サーキットトレーニングは本当に効率的で結果の出やすい方法です。今も現場で多用しますし、忙しい方にも時間効率が良いのでおすすめ。
食事については当たり前に言われていることを、当たり前のように実践すること。それができれば、結果が伴うはずです。
ぜひ今回の内容が変わるきっかけになれば嬉しい思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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