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僕のところでパーソナルトレーニングを受けられて4ヶ月が経つ30代の女性がいますが、この方は妊婦さん並みにお腹がぽこっと出ており、胸よりお腹が出ている状態でした。

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お客様

妊娠もしていませんし、病院で診てもらっても特に異常はありませんでした。先生、このお腹ってなんでこんなに出ているんですか?

という相談を受けましたが、いろいろ探っていくと、長時間パソコン作業をしていることが原因であり、運動量を増やしたり筋肉を緩めることで徐々に改善したんですね。

目立ったダイエットはしていませんが、それでも3ヶ月間で-11cmウエストが細くなり、最近では胸よりお腹が引っ込んできました。

もしそこまで食べ過ぎていないのに同じ悩みを抱えている女性は、今回の内容がお腹を引っ込めるヒントになるはずです。

この記事では、

・妊婦さん並み!胸よりお腹が出てる原因
・胸より出るお腹を引っ込める4つの方法

などを、パーソナルトレーナー歴12年の伊藤出(@izuru_style)が解説します。

 

妊婦さん並み!胸よりお腹が出てる原因

今回の内容はクライアントさんに許可を得て書いていますが、このクライアントさんはご自身でお仕事をされています。

実はこの仕事内容が、お腹周りの悩みにつながっていたんですね。カウンセリングを行っていくと、以下のような原因が考えられました。

・長時間パソコンで仕事をしている
・ほぼ身体を動かす習慣がない
・常にストレスが溜まっている
・便も溜まっている状態

それぞれ詳しく解説します。

長時間パソコンで仕事をしている

まず原因として考えられたのは、

長時間パソコンを使って仕事をし、常に丸まっている

ということです。

クライアントさんは、

・パソコンを使ってグッズ販売
・ラジオ放送を行う
・動画の編集

など、常にパソコンを使って仕事をされていましたが、この時の姿勢がかなり崩れていました。

実際に仕事中の座り方を見せていただきましたが、以下のような姿勢をよくとっているそうです。

片脚を椅子に上げて体を丸める

片膝を立てて体を丸める

こういった丸まった姿勢になると、お腹周りにある「腹直筋」「腹斜筋」などの筋肉が常にストレスを受けます。

腹直筋

腹斜筋

そうすると次第に筋肉が硬くなり、お腹周りがむくんでくるんですね。

これまでもお腹の硬さで悩まれていた方はいましたが、このクライアントさんのお腹は、

・異常なぐらい硬くパンパン
・軽く叩くとポンポンっと高い音がなる
・少し押すだけで強い痛みを感じる

という具合で、かなり筋肉の緊張が見られました。

人間のお腹はここまで硬くなるのか?という驚きもありましたが、この筋肉の張りやむくみが胸よりお腹が出てしまう一番の原因として考えられました。

ほぼ身体を動かす習慣がない

パソコン作業は1日多いときで12時間を超すときがあるぐらい、常に座りっぱなしだったそうです。

当然運動習慣もなく、1日の中で身体を動かすのは、

・トイレに行くとき
・コンビニに行くとき
・お風呂に入るとき

などで、後はほとんど動く習慣がありませんでした。

・長時間座り続けて、お腹の筋肉がストレスを受け続ける
・身体を動かさない

この2つが重なってしまうと、当然お腹だけではなく全身の筋肉がガチガチに固まってきます。

その結果、異常なほど硬いお腹になっていました。

常にストレスが溜まっている

上記のような習慣が続けば肉体的なストレスも大きくなりますが、精神的なストレスも溜まっているようでした。

・常に仕事の締め切りなどに時間が終われる
・ラジオ放送などで緊張する
・漠然とした不安感、緊張感が常にある

など、1週間の中でリラックスするタイミングというのはあまりないそうです。

安静時の心拍数を計測してみると、何もしていない状態で、

脈拍が1分間で79拍とかなり高め

でした。

本当に落ち着いて問題のない方であれば60~65拍/分ぐらいを計測しますが、クライアントさんの場合は非常に高め。

・動悸
・ときに息苦しさを感じる
・不整脈

など、健康面でも最近は不調を感じる機会が増えてきたそうです。

こういう場合は自律神経のバランスが乱れており、この自律神経のバランスの乱れがさまざまな不調や肥満を加速させる反応が現れるんですね。

簡単に解説すると、

・常にストレスを受け続ける
・交感神経が優位になり、興奮状態になる
・血管が収縮し、血流が悪くなる
・むくみがひどくなり、体温が下がる
・基礎代謝が下がり、脂肪を蓄えやすくなる
・筋肉も硬くなり、不調や病気になりやすくなる

などの反応が出てしまい、何もしなくても2ヶ月で1kg太ってしまうこともあり得る状態になってしまいます。

クライアントさんは、

・筋肉の硬さ
・むくみのひどさ
・低体温、冷え性
・基礎代謝が低い

などが確認できており、この自律神経のバランスが乱れていることも胸よりお腹が出ていることの原因として考えられました。

便も溜まっている状態

当然体内の循環が悪くなっているため、

・便が適切に出ていない
・ガスが溜まっている感じがある
・常に膨満感がある

という状態にもなっており、特にクライアントさんは便秘にも悩まれていました。

ここまでお伝えした、

・長時間パソコンで仕事をしている
・ほぼ身体を動かす習慣がない
・常にストレスが溜まっている
・便も溜まっている状態

こういったことが原因でお腹周りの循環が悪くなり、その結果胸よりもお腹が出ているということが考えられました。

食べ過ぎもあるんだろうな…と思っていましたが、食事量を確認すると少なめで、体脂肪率を測ると「25.6%」とかなり多いということでありませんでした。

この結果から、

・まずはお腹を中心に、硬い筋肉を柔らかく緩める
・お腹周りの循環(むくみ)を改善する
・自律神経を整える
・腸を刺激して、便秘を改善する
・適度に動く習慣をつける
・座り方を直す

こういったことができれば、今悩まれている胸より出るお腹を引っ込めることができるということが見えてきました。

ここからは実際に現場でご指導してことも含めて、同じ悩みを抱える方が少しでも改善を実感できるような方法もご紹介していきますね。

 

胸より出るお腹を引っ込める方法①:全身の筋肉を緩める

まず最初に行ったのは、

さまざまな方法で全身の筋肉を緩める

ということです。

セッションの最初に体操を行って筋肉を緩めましたが、実際に行ったのは以下のような方法です。

1、身体を前後に動かす

1、脚を肩幅に開く
2、上半身はリラックスさせておく
3、骨盤を後方にずらし、上半身を前に垂らす
4、身体を起こし、軽くへそを前に突き出す
5、前後に上半身を垂らすように動かす
6、これを20回ほど行う

2、側屈から腕を落とす

1、脚を肩幅に開く
2、骨盤を真横にスライドし、身体を逆側へ倒す
3、同時に腕も上げて、体側を伸ばす
4、身体を元に位置に戻し、上げた腕を一気に落とす
5、再度同じ動きを繰り返す
6、これを左右各20回行う

3、身体を左右に徐々に大きく捻る

1、脚を腰幅に開く
2、左右の脚に体重を移動させる
3、身体を左右に軽く捻る
4、筋肉が緩んできたら徐々に左右へ身体を大きく捻る
5、真後ろを向けるようになるまで緩めば終了

4、骨盤で心地よく円を描く

1、脚を肩幅に開く
2、両手を腰に当てる
3、骨盤で円を描くように回す
4、動きに慣れたら円を徐々に大きくする
5、同じ方向へ1分間、逆回しも1分間行う

こういった全身を動かすような体操をセッションではかなり長くしましたが、これだけでお腹周りがスッキリしてきたんですね。

実際にクライアントさんに実践していただくと、

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お客様

これめっちゃ気持ちいいですね。なんかこれだけで、お腹柔らかくなったし、スッキリしてません?

と言われていました。

病的な問題がなく、脂肪量の多さが問題でなれば、徹底してお腹を緩めていけば必ずお腹は引っ込んできます。

 

胸より出るお腹を引っ込める方法②:お腹をさらに緩める

もう1つクライアントさんに実践していただいたのは、楕円形のバランスをボールを使って筋膜を緩める方法です。

この方法は布団を丸めれば同じようにお腹をさらに緩められるので、もしよりお腹を引っ込めたい方はぜひ実践してみてください。

1、仰向けに寝てバンザイ

1、バランスボールに仰向けで寝る
2、脚を肩幅で伸ばし、両手をバンザイさせる
3、身体の前面を心地よく伸ばし、2分間キープする

バランスボールに仰向けでバンザイ

2、仰向けに寝て腕を横に広げる

1、バランスボールに仰向けで寝る
2、脚を肩幅で伸ばし、両手を真横に伸ばす
3、身体の前面を心地よく伸ばし、2分間キープする

バランスボールに仰向けで腕を横に伸ばす

3、横向きに寝て腕を頭上に上げる

1、バランスボールに横向きで寝る
2、脚を前後に軽く開き、片手を頭上に上げる
3、体側を心地よく伸ばし、左右各2分間キープする

バランスボールに横向きに寝て腕を頭上に上げる

こういった3つの方法を実践するとクライアントさんは、

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お客様

これ気持ちいいですね…。身体がスッキリするし、このバランスボール家にもほしい。

と言われていました。

日頃から丸まっているので、それを伸ばすような状態になるのは気持ちいいですよね。

こういった方法で硬い筋肉をさらに緩めていきましたが、胸より出たお腹を引っ込めるためには、以下の方法も非常に重要です。

 

胸より出るお腹を引っ込める方法③:お腹周りの循環を改善する

お腹などの筋肉を緩められると、次はお腹周りの循環を徹底して改善していきました。

現場では僕がクライアントさんのお腹周りを刺激しましたが、同じ悩みを抱えている方はご自身でお腹周りの循環を改善していきましょう。

この具体的な方法は、以下の記事や動画内容でご紹介しています。

この方法が実践できるとかなりお腹周りを引っ込めることができますが、慣れないうちはかなりお腹が痛むかもしれません。

この痛みは循環の悪さが原因で起こり、循環が改善していけば痛みは軽減してきます。クライアントさんも同じで、徐々に痛みも改善されていました。

適切に循環が改善すればお腹のスッキリ感もかなり実感できるので、ぜひ時間をかけて循環改善を行ってほしいなと思います。

https://izuru-personal.com/wp-content/uploads/2023/04/吹き出し-300x300.jpg

ちなみに、この内容が適切にできると便秘も改善でき、溜まっているガスも出やすくなります。

 

胸より出るお腹を引っ込める方法④:自律神経を整える

お腹の循環が改善できた後は、

呼吸法などを活用して、乱れた自律神経のバランスを整える

ということをしました。

クライアントさんに対しては、

・一定のリズムで身体を心地よく揺らす
・鼻呼吸で深呼吸を繰り返す

などの方法を実践しましたが、ご自身で自律神経のバランスを整えたい方は以下の記事や動画内容が効果的です。

クライアントさんには鼻呼吸を10分程度実践してもらいましたが、実践後は、

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お客様

頭もスッキリしたし、いつもより落ち着きました。息苦しさも消えたし、身体もさらに緩んだ感じがします。

と言われていました。

日頃からストレスが多い方は、興奮状態の身心を落ち着ける時間を持つことも大事ですね。それが結果的にお腹を引っ込めることにつながります。

 

胸より出るお腹を引っ込める方法⑤:身体を動かす習慣をつける

上記でお伝えしたようなことをセッションの中で行い、セッション以外ではとにかく身体を動かす習慣をつけていただきました。

クライアントさんに姪っ子ちゃんがいるそうで、あるとき2泊3日で旅行に出かけた日があったんですね。旅行から帰ってきた翌日にセッションに来られましたが、そのときにかなりお腹が引っ込んでいました。

いろいろお話を伺っていると、

・1日1万歩以上歩いた
・いろんなところで身体を動かして遊んだ
・仕事もほぼせず、長時間座ることもなかった

という2泊3日だったそうで、ここで身体を動かす習慣の大事さを改めて実感されたそうです。

同じ悩みを抱える方は簡単な方法でもOKなので、ぜひ運動習慣をつけてほしいんですね。いろんな方法をご紹介するので、以下の方法などを参考に身体を動かしましょう。

全身を緩める体操

その場でできる有酸素運動

家の近くをウォーキングしたりジョギングでもOKです。とにかく身体を動かす。

そういう習慣をつければ硬いお腹周りの筋肉がさらに緩み、胸より出ているお腹はさらに引っ込んでくるはずです。

現場ではクライアントさんに座り方を改善していただき、こういった内容を3ヶ月間ほど継続しました。その結果、ウエストが11cm細くなったというわけです。

 

妊婦さん並み!胸よりお腹が出てる原因と引っ込める4つの方法のまとめ

今回は、妊婦さん並み!胸よりお腹が出てる原因と引っ込める4つの方法について解説しました。今回の内容をまとめると、

・毎日長時間身体を丸めてパソコン作業をする
・運動習慣がなく、静物化してしまっていた
・自律神経なども乱れ、その結果胸よりお腹が出た
・改善するためには、まず全身の筋肉を緩めること
・同時に、お腹の循環を改善して自律神経を整える
・運動習慣をつけ、身体を毎日動かす
・こういうことを実践すると、お腹は引っ込んでくる

こういった内容をお伝えしました。

そこまで食べてないのに胸よりお腹が出ていると、「自分の体はやばいんじゃ…」と不安になったりしますよね。でもお腹に触れて硬い方は、その硬さがぽっこりお腹の原因です。

まずやるべきことは、お腹周りを中心に緩めること。鍛えることではありません。鍛えなくても十分お腹は引っ込み、今悩む身体は変わっていきます。

細身なのにお腹だけ出ていると太って見えるし、気になりますよね。でも適切なことを行えば改善可能です。

今回の内容が少しでも悩んでいる方の参考になれば嬉しく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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今回お伝えした内容は、パーソナルのセッションだとより確実に改善可能です。もしご自身で改善が難しい場合は、お気軽にご相談ください。

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