1ヶ月程前、神奈川県からわざわざお越しいただいた20代の女性から、
4ヶ月前に職場で異動があって、立ち仕事になりました。そこから脚が太くなって何しても細くならないです。
という相談を受けました。
今回の内容は許可を頂いて書いていますが、原因を探っていくと立ち仕事をしているときの姿勢の崩れが原因で脚が太くなっている可能性がありました。
立ち仕事で脚が太くなったと感じる方が脚やせするためには、
姿勢を改善する+仕事中に脚を動かす習慣をつける
ということがポイントです。
この記事では、
・立ち仕事で脚が太くなる原因
・立ち仕事をしながら脚やせする4つの方法
などを、パーソナルトレーナー歴12年の伊藤出(@izuru_style)が解説します。
今回の記事の内容
立ち仕事で脚が太くなる原因
ご相談を頂いた20代の女性のカウンセリングを行っていると、以下のような原因で脚が太くなっている可能性が見えてきました。
・無意識のうちに片脚に体重を乗せている
・身体の前にある台に身体を押し当てている
・膝がグッと伸び切っている
・自然と足の指がグッと縮まっている
おそらく立ち仕事をして脚が太くなったと感じる方は、同じような原因が考えられるはずです。ご自身も同じようなことをしていないか、チェックしながら読み進めてみてください。
無意識のうちに片脚に体重を乗せている
クライアントさんのメインの仕事は、立ちながら身体の前側で細かい作業をするような内容です。
仕事中の姿勢をイメージして、立っていただくと以下のような立ち方になっていたんですね。
現場ではクライアントさんをスマホで撮影し、客観的に姿勢を見てもらいました。すると、
えっ?私ってこんなに偏って立ってるんですか?やばいですね…。
と言われていました。
こういった片脚に体重を乗せる立ち方になっていると、
・左脚にかかる負担が大きくなる
・左脚の筋肉が張りやすい
・左側の外ももあたりが張りやすくなる
などの影響が出る可能性があります。
実際に脚の左右差を見ていくと、左脚の方が張っていたり外ももの張りが目立っていました。
身体の前にある台に身体を押し当てている
続いて問題だったのは、
立っているときに、お腹あたりを前の台に押し当てて立っている
ということです。
これは家事をしているときにもみられる姿勢の崩れで、人間が自然な状態で立てると大体このような姿勢になるはず。
クライアントさんの場合は、少し楽をしようとしてへそを前に突き出すというか、身体を反らせるような姿勢になっていました。
このことについてお聞きすると、
正直前の台にもたれた方が楽なので、こういう姿勢をしてました。
と言われていました。
感覚的にはそうですよね。お腹を前の台に押し当てた方が楽なような気がする。すごくわかります。
ただ実際のところは、こういう姿勢の崩れは腰や脚に大きなストレスがかかってしまうんですね。続けていればいるほど、脚が太くなってしまう可能性は十分考えられます。
膝がグッと伸び切っている
さらに気になったのが、
膝をグッと伸ばし切って、力ませている
という癖です。
これもご本人に確認すると、
指摘されるまでわかりませんでした。脚が疲れやすいは感じてましたけど、確かに膝がグッとなってますね。
と言われていました。
これも女性に多くみられますが、自然に立てると膝は若干ゆとりがあって伸び切っている状態ではないんですね。
もし膝を伸び切るように力んでいれば、脚全体の張りやむくみがかなりひどくなります。その結果、脚が2周りぐらい太くなることは全然あり得ます。
この膝を伸ばし切るという癖と合わせて、足の指にも力が入っている状態でした。
自然と足の指がグッと縮まっている
そしてもう1つ問題だったのが、
足の指がグッと力んだ状態で、常に指先が縮まっている状態
でした。
以前「【実例】上半身はガリガリなのに下半身太りする原因と下半身痩せする5つの方法」でも触れていますが、足の指が自然な状態であればこういった状態になります。
ただクライアントさんの場合、下半身全体が緊張状態だったので、その影響で足の指も緊張していました。
こういった足先の緊張は、身体全体の緊張につながります。
ここまでお伝えした、
・無意識のうちに片脚に体重を乗せている
・身体の前にある台に身体を押し当てている
・膝がグッと伸び切っている
・自然と足の指がグッと縮まっている
などが影響し、「脚の筋肉の張り」「むくみ」「脚の関節の捻じれ」などが原因で脚が太くなった可能性がありました。
同じ悩みを抱える方も似たような原因で脚が太くなっている場合、脚やせするためには、
・脚の筋肉を緩める
・むくみを改善する
・脚の関節を整える
などのことができると、立ち仕事をしながらでも脚やせすることができるはずです。
続いては実際に現場でご指導した方法も合わせて、立ち仕事をしながら脚やせする方法をご紹介します。
立ち仕事をしながら脚やせする方法①:脚の筋肉を緩める
まず最初に実践してほしいのは、
脚の筋肉を緩める
ということです。
クライアントさんも最初に硬くなっている脚の筋肉を徹底して緩めていったんですね。そうすると、
脚が軽くなりました。YouTubeとかで緩める効果は実感していましたけど、やってもらうと全然違います。
と言われていました。
ここでは仕事をしながらできる方法をご紹介するので、隙間時間に実践してみてください。
1、グー1つ分の足幅で踵の上げ下げ
1、グー1つ分の足幅で立つ
2、つま先を少しだけ開く
3、かかとを交互に軽く上げ下げさせる
4、これを1分以上行う
2、グー1つ分の足幅で膝を曲げる
1、グー1つ分の足幅で立つ
2、つま先を少しだけ開く
3、膝を交互に軽く曲げる
4、これを1分以上行う
3、股関節で小さな円を描く
1、足を肩幅に開いて立つ
2、骨盤で小さな円を描くように動く
3、同じ方向へ1分間、逆回しも1分間行う
4、立ったまま足首回し
1、足を肩幅に開く
2、片足のつま先を地面につける
3、足首がゴリゴリならないように回す
4、同じ方向へ1分間、逆回しも1分間行う
5、足の指を曲げ伸ばし
1、脚を前後に軽く開く
2、後方の踵を浮かせ、足の指を軽く反らせる
3、反らした足指やかかとを下ろす
4、これを片足1分間以上行う
こういった方法を実践することで、硬くなっていた脚の筋肉が緩んできます。
そうすると張りが改善された結果脚やせができますし、脚が太くなってしまうのを防げるんですね。
すべて実践するのは難しいと思うので、空いた時間にできそうな方法から実践していきましょう。
立ち仕事をしながら脚やせする方法②:脚のむくみを改善する
続いてご紹介するのは、
脚のむくみを改善して脚やせする方法
です。
脚のむくみを改善するためには、脚の筋肉を軽くポンプのように動かすこと。そうするとリンパ液の循環が改善し、1回でもむくみを改善することができるんですね。
ここからご紹介する方法は、できるだけリラックスして行うようにしましょう。
1、鼻から息を吐いて足踏み
1、グー1つ分の足幅で立つ
2、つま先を少しだけ開く
3、鼻から息を吐き、かかとを交互に軽く上げ下げさせる
4、これを1分以上行う
2、軽く片膝の曲げ伸ばし
1、脚を肩幅に開いて立つ
2、片脚を地面から浮かせておく
3、軽く膝を曲げ伸ばしさせる
4、これを片脚1分間、逆脚も1分間行う
3、アキレス腱を伸ばすように踵の上げ下げ
1、脚を前後に開いて立つ
2、後方の踵は地面につけておく
3、後方の踵を軽く上げ下げさせる
4、これを左右各1分間行う
こういった方法で脚の筋肉をポンプのように動かすと、1回でも脚が軽くなっていきます。
実際にクライアントさんにこういった方法をお伝えすると、
いつもはずっと重だるい感じですけど、軽く脚を動かすだけでかなり軽くなりました。
と言われていました。
これらの方法をできるだけ隙間時間にすれば、大きく変化する方は1ヶ月で2~3cm脚が太くなる方もいるはずですよ。それぐらいむくみの影響で脚は太くなってしまうんですね。
立ち仕事をしながら脚やせする方法③:脚の関節を整える
そしてもう1つ実践してほしいのは、
筋肉の緊張のバランスを整えて、脚の関節を整える
ということです。
上記でお伝えした通り、クライアントさんは左側へ体重を乗せる癖がありました。こういった左右差のある立ち方は、脚の太さにつながる可能性があります。
ですので、以下のどちらかのエクササイズを仕事中などに起こって、脚の関節を整えていきます。そうすると、両脚ともにさらに脚を細くすることができるんですね。
1、両足に均等に体重を乗せて弾む
1、グー1つ分の足幅で立つ
2、つま先も軽く開く
3、左右均等に足裏全体に体重を乗せる
4、この状態で小さく弾む
5、これを1分間以上行う
2、両足に均等に体重を乗せて浅くしゃがむ
1、グー1つ分の足幅で立つ
2、つま先も軽く開く
3、左右均等に足裏全体に体重を乗せる
4、この状態で浅くしゃがんで立ち上がる
5、これを1分間以上行う
基本的には①の方法がおすすめで、両足均等に体重を乗せて弾めば全体が整っていきます。
こういったエクササイズを隙間時間に行えば脚やせできるので、ぜひ参考に実践してみてください。
立ち仕事をしながら脚やせする方法④:根本改善に必要なこと
そして現場では、こういったエクササイズの他に、
・立ち方の改善
・膝にゆとりを持たせて立つ
・足の指をリラックスさせる
などをご指導していきました。
左右均等に体重を乗せる
上記でもお伝えした通り、クライアントさんは左脚に体重を乗せる癖がありました。
こういった立ち方を改善していないと、整えても再度身体は歪んでます。ですのでクライアントさんには、鏡で身体の状態をチェックしながら左右均等な立ち方をご指導してきました。
実際に左脚に偏っていた体重を真ん中に移動させると、
すごい違和感があります。でも見た目は普通というか左右均等ですね。
と言われていました。
感覚に頼ってしまうと以前の立ち方に戻ってしまうため、鏡などで客観的な情報を確認しつつ、新しい情報を脳へ教え込んでいきます。
そうすると立ち方そのものが改善できるため、そういったことをお伝えしたんですね。
へそを突き出す立ち方をやめる
そしてもう1つ立ち方で改善したのは、
前の台に身体を押し当てるのをやめる
ということです。
感覚的には身体を前の台に押し当てた方が楽だと言われていましたが、実際に以下のような立ち方に改善していきました。
この立ち方を指導すると、こちらの方が楽に感じれるようになったんですね。少しお辞儀しているような、どこか丸まっているような感覚もあったそうです。
ただこれで問題はなく、この状態で仕事をするようにお伝えしました。
膝を伸ばし切らずに立つ
立っているときに膝をグッと伸ばし切る癖がありましたが、ここに関しては筋肉を緩めるとだいぶ楽に立てている印象がありました。
指導前の印象としては、こんな感じで膝がグッと伸び切っていました。
ただ立ち方を改善して膝にゆとりを持たせて立っていただくと、見た目のリラックスさも伝わる立ち方になったんですね。
こういったちょっとした膝の伸ばし具合も脚の太さに影響するので、こういった部分も改善も必須です。
足の指もリラックスさせる
そして最後にもう1つお伝えしたのは、
足の指をリラックスして立つ
ということです。
上記でもお伝えした通り、指導前は足の指をぐっと力ませた状態で立たれていたんですね。
これをリラックスした状態になるように足趾を緩め、こういった状態で立てるように改善しました。
足趾を緩めると他の部位も緩んだのが分かったそうで、
足の指を緩めると、同時に膝とか太ももが軽くなっていくのがわかりました。
と言われていました。
それだけ足の指の状態は足の太さに直結するので、こういった部分も改善は必須です。こういった一連の流れをご指導し、クライアントさんのセッションを終えました。
立ち仕事で脚が太いと感じる方は、上記でお伝えした何か1つでもいいので、ぜひ実践してみてください。そうすると、必ず今の脚から変わっていけますからね。
【実例】立ち仕事で脚が太くなる原因と脚やせする4つの方法のまとめ
今回は、立ち仕事で脚が太くなる原因と脚やせする4つの方法について解説しました。今回の内容をまとめると、
・立ち仕事中の立ち方が大きく崩れていた
・立ち方が崩れると、脚の張りやむくみがひどくなる
・これらの影響で脚全体が太くなる
・改善するためには、立ち仕事をしながら脚を緩める
・むくみや脚の捻じれも同時に改善する
・そうすると、立ち仕事をしながら脚やせできる
・それら以外にも、立ち方もあわせて改善する
こういった内容をお伝えしました。
立ち仕事は疲れますし、仕事終わりの脚はパンパンになってしまいますよね。疲れた中での運動や筋トレはなかなか難しい。そんな方も多いと思います。
ただ立ち仕事をしながら軽く脚を動かす習慣をつけると、仕事の時間だけで脚やせできるケースが多々あります。今回のクライアントさんもそうですし、みなさんも同じです。
仕事中なので制限はあると思いますが、お仕事に支障が出ないのであれば上記でお伝えした方法をぜひ実践してほしいなと思います。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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