椅子や地面に座っているとき、自然な状態から崩れてしまっていると、それが原因で脚が太くなることがあります。
特に「お姉さん座り」「長時間脚を組む」「足が浮いている」などに該当すれば、外・前ももの張りや内もものたるみがかなりひどくなってしまうんですね。
逆に今回お伝えする座り方に該当している方は、自然な座り方に直すことで、今まで改善できなかった下半身太りを改善できるかもしれません。それぐらい、座り方のまずさは脚を太くしてしまいます。
この記事では、
・99%悪影響が出る!脚が太くなる7つの座り方
・脚やせしたい方にしてほしい座り方
などを、パーソナルトレーナー歴12年の伊藤出(@izuru_style)が解説します。
今回の内容はYouTubeでも解説しているので、よかったらこちらも参考にしてみてください。
今回の記事の内容
99%悪影響が出る!脚が太くなる7つの座り方
まず最初に、脚が太くなる座り方をまとめると以下の通りです。
1、お姉さん座り
2、内股状態で椅子に座る
3、片脚を組んで椅子に座る
4、つま先立ちで椅子に座る
5、椅子の上であぐらをかく
6、足が浮いた状態で椅子に座る
7、内ももをくっつけて座っている
日頃無意識のうちにしている座り方もあると思いますが、それぞれの座り方を詳しく見ていきましょう。
①お姉さん座り
脚が太くなる座り方の代表格は、
お姉さん座り
です。
この座り方は“絶対に”避けてほしい座り方の1つ。お姉さん座りは、かなり股関節を内側に捻じってしまうんですね。
自然な状態であれば、お尻の筋肉や脂肪分は後方に膨らむように存在します。イメージ的には、手の位置あたり。
ただお姉さん座りを繰り返すと、股関節が内側方向へ捻じれてしまい、お尻の脂肪分などが太ももの外側に引っ張られます。
そうすると、
・外ももの張り
・大転子の出っ張り
・お尻がぺたんこになる
・お尻の下側のたるみが増す
・内もものたるみ
・膝上の太さ
・ふくらはぎの内外の張り
・脚全体のむくみ
など、脚全体もそうですし、脚の部分的な箇所が太くなってしまう。
もし筋トレやストレッチなどをしても脚の部分的な太さが改善しない方は、お姉さん座りが問題になっているかもしれません。
②内股状態で椅子に座る
お姉さん座りと同様に避けてほしいのが、
内股状態で椅子に座る
ということ。
これも、無意識にやっている方が多い座り方の1つ。普段仕事中とかに、内股で座っていませんか?「自分はなってないはず…」と思っている方は、1度仕事中などに足元をチェックしてみてください。
そうすると、意外と内股状態になっている方も多いと思います。こういったちょっとした癖も、脚を太くするので要注意。
もし内股状態が癖づいていればお姉さん座りと同様に、
・外ももの張り
・大転子の出っ張り
・お尻がぺたんこになる
・お尻の下側のたるみが増す
・内もものたるみ
・膝上の太さ
・ふくらはぎの内外の張り
・脚全体のむくみ
こういった脚の悩みを抱える可能性が高くなります。
ちなみに見逃されがちですけど、自転車に乗っているときも内股に注意が必要です。自転車に乗っている女性は、結構内股になっている方多いですよ。
③片脚だけ組む癖がある
続いて問題になる座り方は、
片脚だけ組む癖がある
ということ。
これも該当する方が多いと思うんですけど、どっちかの脚を組む癖ってありませんか?
もしそういう癖がある方は、いつも脚を組んでいる側の脚って右脚 or 左脚どっちですか?
確認できたら一度その場に立って、骨盤や太ももの外側を手で触れてみてください。
普段から脚を組みにいっている側の外ももあたりが、少し出っ張っていませんか?これも、股関節の捻じれが関係しているんですね。
わかりやすく表現すると、人間が自然な状態で立てるとこんな姿勢になります。
左右の脚へ均等に体重が乗り、全身の歪みや捻じれがない状態。この状態で外もも付近に触れても、そこまで外ももの張りって感じないと思います。
ここから骨盤を片側へスライドさせ、その状態で左右の外もも辺りに再度触れてみてください。
そうすると、スライドさせている側の外ももあたりがぼこっと張ってくるのがわかると思います。
こういった股関節の捻じれが、組んだ片側の股関節で起こっているんですね。
ですので、日頃から片脚を組む癖が身についていると、それだけで外ももなどが張りやすくなってしまいます。もし今、
・外ももの張り
・大転子の出っ張り
・太ももの外側が太い
などの悩みを抱えている方は、この片側だけ脚を組む癖が原因になっている可能性が高いはず。
ちなみに片側だけ脚を組む癖がある方は、逆脚も組むようにすれば左右差が改善して、わりときれいな脚に近づけますよ。
④つま先立ちで椅子に座っている
続いて問題になる座り方は、
常にかかとを浮かせて、つま先立ち状態になっている
という姿勢。
みなさん日頃、ストレスってどれぐらい溜まってますか?現場での経験から、
・ストレスがかなり溜まっている
・無意識に力む癖がある
などに該当する方って、座っているときにつま先立ちになる方がいるんですね。
こういう座り方を長時間していると、
・前ももがパンパンに張る
・ふくらはぎもパンパンに張る
・脚全体の筋肉が硬くなる
・脚のむくみがひどくなる
など、筋肉の張りやむくみによって脚が太くなってしまいます。
この座り方って意識的に姿勢をチェックしないと、なかなか自覚しづらいんですね。ですので、まずは座っているときにご自身の何気ない姿勢を確認してみてください。
そうすると、意外と足裏全体が地面についてないってことに気づくはずですよ。
⑤椅子の上であぐらをかく
続いて問題になるのは、
椅子の上であぐらをかく&片脚を上げる
という座り方。
こういう座り方をすると、前ももの筋肉(大腿四頭筋)が過度にストレスを受けます。
さらに骨盤が後傾して、体が丸まってしまう。
そうすると、
・前ももの張りがひどくなる
・脚全体のむくみがひどくなる
・太ももの付け根が太くなる
・腰痛や肩こりが出やすくなる
など、脚の太さに直結します。
特に前ももの張りはかなりひどくなるので、椅子に座るときは必ず脚は下ろしておきたいですね。
⑥足が浮いた状態で椅子に座っている
続いて問題になるのが、
地面から足が浮いた状態で座っている
ということ。
足が浮いた状態だと、膝下の重さが太もも全体にかかってきます。
そうすると、時間の経過とともに、
・太もも全体が張ってくる
・太もものむくみがひどくなる
などのことが起こり、結果的に脚が太くなります。
さらに足が浮いた状態だと、椅子と接地している裏ももが過度に圧迫されて、膝下のむくみもひどくなるんですね。
その結果、膝下もパンパンになって太くなってしまう。なので、椅子に座るときは必ず両足の裏は地面につけておきましょう。
⑦内ももをくっつけて座っている
もう1つ問題になる座り方は、
内ももをくっつけて座っている
ということ。
人間の身体の構造上、座っているときの足幅はグー1つ分か腰幅ぐらいに脚を開くことが自然なんですね。
実際に比べてみるとわかりますが、足幅を少し開いた方が楽じゃないですか?
内ももをくっつけて座ると、内転筋などの筋肉がストレスを受けます。そうすると、
・内ももたるみやむくみがひどくなる
・X脚のように脚が捻じれる
といった影響が出てしまう。
ですので、日頃内ももをくっつけるように椅子に座る方は、軽く膝を開くように座った方が脚が細くなっていきますよ。
ここまでお伝えしたように、
1、お姉さん座り
2、内股状態で椅子に座る
3、片脚だけ組む癖がある
4、つま先立ちで椅子に座っている
5、椅子の上であぐらをかく
6、足が浮いた状態で椅子に座っている
7、内ももをくっつけて座っている
など、こういった座り方をしていると脚が太くなる可能性があり、これらは絶対に避けてほしい座り方なんですね。
では具体的に、脚やせしたい方はどのような座り方をすればいいのでしょうか?
脚やせしたい方にしてほしい座り方:床での座り方
まず床での座り方で実践してほしいのは、
①あぐら
②正座
③長座
④体操座り
この4つ。
この中でも「あぐら」や「長座」が特におすすめで、これらの座り方をすることで今抱える脚の悩みを改善できる方も多いと思います。
具体的な床での座り方は「これだけで痩せる?実践してほしい4種類の床での座り方」で解説しているので、こちらを参考に実践してみてください。
脚やせしたい方にしてほしい座り方:椅子での座り方
椅子での座り方は、
骨(坐骨)で座る
ということがポイントです。
坐骨で椅子に座りつつ、適度に足幅を開く。
こういう座り方ができると骨で座るような状態になり、下半身がむくみづらく、脚やせしたい方におすすめの座り方になります。
この具体的な方法は「これだけで痩せる?オフィスで実践してほしい座り方を習得する4ステップ」で解説しているので、よかったらこちらを参考にしてみてください。
99%悪影響が出る!脚が太くなる7つの座り方と脚やせに効果的な座り方のまとめ
今回は、99%悪影響が出る!脚が太くなる7つの座り方と脚やせに効果的な座り方について解説しました。
避けてほしい座り方を改めてお伝えすると、
1、お姉さん座り
2、内股状態で椅子に座る
3、片脚だけ組む癖がある
4、つま先立ちで椅子に座っている
5、椅子の上であぐらをかく
6、足が浮いた状態で椅子に座っている
7、内ももをくっつけて座っている
などであり、これらはすべて脚を太くしてしまう可能性があるんですね。
ですので、もし何か1つでも該当する座り方があれば、ぜひ改善してみてください。こういったことの改善が、根本的に脚を細くしてくれます。
今回の内容が少しでも参考になれば嬉しく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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