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今から1年ぐらい前に30代の女性から、

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お客様

股関節を柔らかくすると痩せると聞いて、開脚180度ができるようになったのに全然痩せません。脚も太いままです。

という相談を受けました。

この方はアクセサリーの製作をしており、1日中座りっぱなし。脚やせするためのポイントは、いかに「筋肉の張り」「むくみ」などを改善できるかが重要でした。

同じ悩みを抱えている方もいると思いますが、股関節を柔らかくしても必ず痩せるわけではありません。大切なのは、

個人によって違う原因を取り除くこと

です。

この記事では、

・股関節が柔らかいのに痩せない原因
・股関節が柔らかい方にもしてほしい5つの脚やせ方法

などを、パーソナルトレーナー歴12年の伊藤出(@izuru_style)が解説します。

 

今回の記事の内容

股関節が柔らかいのに痩せない原因

今回ご相談を受けた30代女性のお悩みは、

太くなっている脚をどうにかして細くしたい、できれば体重も落としたい

という内容でした。

カウンセリングを通してさまざまなお話を伺うと、以下のような原因で脚が太くなっていることがわかってきました。

・1日中座りっぱなし
・ペダルの置いている位置が近い
・長時間同じ脚を組んでしまう
・お腹に力を入れる癖がある
・膝が曲がった状態でランニングをしている

それぞれ詳しく解説します。

1日中座りっぱなし

まず問題だったのが、

1日中座りっぱなし

ということです。

デスクワークの方は同じ原因が考えられますが、人間が椅子に座っているとこういう姿勢になりますよね。

椅子に座る

本来人間が自然な状態でいると、立ったこの姿勢になります。

自然な状態で立つ

椅子に座っている時間が長くなると、

・大腿四頭筋(前もも)
・ハムストリングス(裏もも)
・腓腹筋(ふくらはぎ)

などの筋肉が自然な状態から縮まったり伸ばされてしまいます。いわゆるストレスを受けた状態になるんですね。

大腿四頭筋

ハムストリングス

腓腹筋

そうすると、時間の経過とともにこれらの筋肉が硬くなってきます。その結果、筋肉が張ってそこに膨らみができてしまいます。

肩こりになると、肩周りがボコッと盛り上がって膨れた印象ってありませんか?あれと一緒です。あれが脚の筋肉で起こってしまう。だから脚が太くなるんですね。

ペダルの置いている位置が近い

続いて問題だったのが、

アクセサリーを削るときに使うペダルの位置が近い

ということです。

ご自宅で仕事をされているため、足元にそれほど大きなスペースがなく、機械のペダルが足に近い位置にあったそうです。

ペダルを自然な位置で踏もうと思うと、大体このような位置になるはず。

自然な位置でペダルを踏む

ただクライアントさんの場合、自然な位置にペダルを置くスペースがなく、かなり無理をしてつま先でペダルを押す状態になっていました。

足先でペダルを押す

これは実際にやっていただくとわかりますが、こういう動作によって「前もも」「ふくらはぎ」などの筋肉がかなりストレスを受けます。

こういったペダルの位置のまずさによっても、脚が太くなっている可能性もありました。

長時間同じ脚を組んでしまう

さらに問題だったのが、

右脚を上にして脚を組む癖がある

ということです。

足元のペダルを踏まないときは、右脚を上にして脚を組んでいるそうです。

右脚を上に組んで脚を組む

クライアントさんは脚のむくみにも悩まれていましたが、特に右脚のむくみがきつい印象を受けました。

右脚を上げるように脚を組むと、右脚がギュッと圧迫されるような状態になるため、こういった脚の組み方の癖のでむくみがひどくなっている可能性もありました。

お腹に力を入れる癖がある

いろんなお話を伺っていると、

仕事中とか日常でも、できるだけお腹に力を入れるようにしている

という癖もあるそうです。

以前「本当は逆効果?常に腹筋に力を入れるとお腹が出る4つの理由」でもお伝えしましたが、常に腹筋に力を入れ続けると、循環が悪くなる可能性があります。

クライアントさんのお腹に触れると、腹筋がガチガチで硬い。こういうお腹の状態であれば、

・下から上がってくるリンパ液がお腹でつまる
・お腹全体のむくみがひどくなる
・脚の循環も悪くなってむくみがひどくなる

といったことが起こる可能性があるんですね。

こういった腹筋に力を入れる癖があり、お腹が硬くなっていることでも脚が太くなってしまうわけです。

ちなみにクライアントさんになぜ腹筋に力を入れているのかと聞くと、

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お客様

姿勢が悪くなるのは、腹筋が弱いからとネットで見たことがあったから…。

と言われていました。

姿勢が悪くなるのは筋力の問題ではなく、崩れた姿勢を脳がインプットしているからです。全身の筋肉を緩めて、自然な姿勢を脳にインプットする。そうすると姿勢は改善します。

常に腹筋に力を入れていても、腹筋の強化にはなりません。むしろマイナスな影響の方が多いかもしれません。

膝が曲がった状態でランニングをしている

そしてもう1つ問題だったのは、

膝が曲がった状態でランニングを続けている

ということです。

日頃運動不足なのでランニングをしていたそうですが、こうやって努力されるのは素晴らしいことですよね。ただ問題だったのが、走り方。

重心の位置が低くなり、膝が曲がった状態で走られていました。

重心が低く膝が曲がった状態

こういう状態で走ってしまうと、どうしても着地の際に脚へのストレスが大きくなります。

特に「前もも」や「ふくらはぎ」などにストレスがかかるような走り方をされていたため、これらによっても筋肉が張ってしまっていた可能性がありました。

ここまでお伝えしたように、このクライアントさんの場合は、

・1日中座りっぱなし
・ペダルの置いている位置が近い
・長時間同じ脚を組んでしまう
・お腹に力を入れる癖がある
・膝が曲がった状態でランニングをしている

などが原因で筋肉が張り、むくみなどによって脚が太くなっている可能性がありました。

もし同じ悩みを抱えている方の場合、

・脚全体の筋肉を緩める
・脚のむくみを改善する
・根本原因を取り除く

この3つが適切にできると脚やせは可能です。

ただクライアントさんの場合、股関節が柔らかくなれば脚やせできるという情報を見て、毎日開脚も頑張られていました。

それももちろん素晴らしいことではありますが、開脚できることが必要なわけではありません。必要なのは、

・脚全体の硬い筋肉を柔らかい弾力ある状態にする
・滞っているリンパ液の循環を改善する

これらがメインで必要になります。

股関節が柔らかいだけでは、なかなか痩せません。食事が多いのであれば、食事の改善は必須。極端に言えば、股関節がある程度硬くても、十分痩せることは可能です。

続いては、実際に現場でクライアントさんにご指導したことも含めて、同じような悩みを抱える方ができる脚やせ方法をご紹介します。

 

股関節が柔らかい方にもしてほしい脚やせ方法①:脚の筋肉を緩める

まず最初にご指導したのは、

硬くなっている脚の筋肉を徹底して緩める

ということです。

主に脚の筋肉を緩めていきましたが、実際の現場では時間をかけて全身の筋肉を緩めています。

ご自身で全身や脚の筋肉を緩めたい方は、まずは以下の方法を参考に硬い筋肉を緩めていきましょう。

https://izuru-personal.com/wp-content/uploads/2023/04/吹き出し-300x300.jpg

緩める方法はYoutubeで紹介しているので、こちらを実践してみてください。

全身の筋肉を緩める方法

脚の筋肉を緩める方法

クライアントさんは今まで徹底して脚の筋肉を緩めたことがなく、身体調整で脚の筋肉を緩めると、

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お客様

すごい脚が軽くなったし、楽になりました。今まで鍛えてばっかりだったので、新鮮ですし本当に細くなるんですね

と言われていました。

硬い方ほど筋肉を緩める。これが非常に重要です。そして、こういった方法で緩めた後は、仕事中にできる緩める方法をご指導していきました。

 

股関節が柔らかい方にもしてほしい脚やせ方法②:仕事中に脚の筋肉を緩める

先ほども解説しましたが、長時間座りっぱなしになることで脚の筋肉が硬くなってしまいます。

ですので、仕事中でもできるだけ脚の筋肉を動かして緩めることが重要です。実際にクライアントさんには、以下のような方法を実践していただきました。

1、椅子に座って軽く膝を伸ばす

1、椅子に座り、片脚を浮かせる
2、鼻から息を吐き、軽く膝を伸ばす
3、これを気持ちよく繰り返す

2、椅子に座って軽く膝を曲げる

1、椅子に座り、片脚を浮かせる
2、鼻から息を吐き、軽く膝を曲げる
3、これを気持ちよく繰り返す

3、椅子に座って軽く膝の曲げ伸ばし

1、椅子に座り、片脚を浮かせる
2、鼻から息を吐き、軽く膝を曲げ伸ばしする
3、これを気持ちよく繰り返す

これら3つの方法をグッと力まないように軽く実践していただき、脚の筋肉を緩めていきました。

この方法は非常に面白く、適切にできると1回行った後に前ももの太さがすぐに変わります。実際にクライアントさんにも確認していただくと、

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筋肉が張っているとこれだけ太くなるってことですよね?膝上とかサイズが全然違う。

と言われていました。

開脚ができるよりも、脚の筋肉を緩めることの方が大事ということをこの変化によってより理解していただけました。

 

股関節が柔らかい方にもしてほしい脚やせ方法③:脚のむくみを改善する

適切に筋肉を緩められると、脚のむくみも一緒に改善していきます。ただ脚の太さで悩んでいる方は、脚のむくみもひどくなっていると思います。

そんな方は、全身のリンパ液の循環を改善する必要があります。この方法は以下の動画でお伝えしているので、むくみで悩む方はこの動画を参考にむくみを改善していきましょう。

ここまでの流れができれば、おそらく今までよりも確実に脚のサイズは変わってきていると思います。

 

股関節が柔らかい方にもしてほしい脚やせ方法④:その場で弾むエクササイズ

さらにクライアントさんにご指導したことは、

その場でもできるし、全身の筋肉が緩むエクササイズ

です。

運動不足解消のためにランニングに行かれていましたが、自宅でも簡単にできるエクササイズをご紹介しました。

こういった方法を実践すると全身の筋肉も緩みますし、時間を伸ばせば有酸素運動にもなります。当然、運動不足の解消にもなるんですね。

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すべての動きをリラックスして行えば、すぐに身体の軽さを実感できますよ。

1、その場で弾む+脇開閉

1、グー1つ分の足幅を開く
2、つま先も軽く開き、両肘を曲げる
3、鼻から息を吐き、小さく弾む
4、同時に脇を軽く開閉させる
5、これを1分間行う

2、その場で弾む+小さく腕落とし

1、グー1つ分の足幅を開く
2、つま先も軽く開き、肩の前に腕を構える
3、鼻から息を吐き、小さく弾む
4、同時に腕を小さく上下に動かす
5、これを1分間行う

3、その場で弾む+腕を小さく交互に落とす

1、グー1つ分の足幅を開く
2、つま先も軽く開き、胸の前で手を合わせる
3、鼻から息を吐き、小さく弾む
4、同時に腕を交互に落としてスイング
5、これを1分間行う

4、その場で弾む+真下に腕を落とす

1、グー1つ分の足幅を開く
2、つま先も軽く開き、肩から腕をぶら下げる
3、鼻から息を吐き、小さく弾む
4、同時に軽く曲げた腕を真下に落とす
5、これを1分間行う

現場ではもっといろんなバリエーションを実践してもらっていますが、こういった方法をすることで、

・有酸素運動なのに全身が柔らかくなる
・適度に汗もかけて気持ちいい
・脚も緩むし、特にお尻がふわふわになる
・全然しんどくないけど、脂肪が燃えている感じがする

などと言われていました。

少し違うバージョンをYouTubeや別の記事でも紹介しているので、興味がある方は実践してみてください。

 

股関節が柔らかい方にもしてほしい脚やせ方法⑤:根本原因を取り除く

上記でお伝えしたような内容と合わせて、根本的に脚やせができるように以下のこともご指導しました。

仕事中も脚の筋肉を動かす

先ほどもご紹介しましたが、

仕事中はじっと止まってしまわず、適度に脚の関節を動かす

ということを実践していただきました。

じっと座りっぱなしになってしまう方が筋肉へのストレスは大きく、脚もパンパンに張ってきます。ですので、できるだけ仕事の邪魔にならない程度に動く。

そうすると硬い筋肉も緩み、むくみも改善していきます。これだけでも脚が細くなる方はいるはずです。それだけ座りっぱなしになることは、悩みのリスクを高めてしまうんですね。

逆の脚も組む時間を作る

日頃から右脚を上にして脚を組む癖があり、この影響で脚のむくみがひどくなっていた可能性もありました。

脚を組まないのが理想ですが、どうしても脚を組みたくなってしまうそうです。ですので、そういった場合は、

違和感は出るが、逆脚も同じ時間組むようにする

ということをお伝えしました。

いつも右脚が上になるように脚を組む方の場合、左脚を上にして脚を組むようにしましょう。

左足を上にして脚を組む

そうすると左右差が改善され、身体の捻じれや歪みもある程度整ってきます。

こういった細かい部分の修正も、脚やせするためには必要なことなんですね。

腹筋に力を入れずリラックスする

続いてお伝えしたのは、

腹筋に力を入れるのはやめて、リラックスする

ということです。

元々腹筋に力を入れるとしんどくなるのでやめたかったそうで、逆に腹筋に力を入れないでいいとお伝えすると喜ばれていました。

もし同じように腹筋に力を入れている方は、リラックスした方が身体は変わる可能性があると思います。

ペダルの位置を調節する

そしてもう1つ改善したのは、

足元に置いているペダルの位置を調整する

ということです。

これまでは、少し窮屈になるような状態でペダルを踏まれていました。

足先でペダルを押す

この状態から斜め方向にペダルを置くとスペースが確保できたため、身体ごと斜めを向いてペダルを踏んでいただきました。

斜め方向にペダルを自然に踏む

そうすると脚へのストレスがかなり軽減され、

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こういう方向だと脚がかなり楽なので、これでやっていきます。

と言われていました。

ここまでお伝えしたようなことを全てを実践していただくことで、開脚を頑張っているときよりも脚が細くなることが実感できたそうです。

ですので、もし同じように開脚を頑張っている方は、上記を参考に脚やせを目指してほしいなと思います。

 

股関節が柔らかいのに痩せないのはなぜ?脚が太い原因と痩せる5つの方法のまとめ

今回は、股関節が柔らかいのに痩せないのはなぜ?脚が太い原因と痩せる5つの方法について解説しました。今回の内容をまとめると、

・開脚を頑張っても、なかなか脚が痩せなかった
・この原因は、脚の張りやむくみが残っていたから
・改善するためには、まず全身の筋肉を緩める
・さらにむくみを徹底して改善する
・あとは、根本原因を適切に取り除く
・この一連の流れができると、脚やせできる

こういった内容をお伝えしました。

ネットで情報を見ていると、股関節が柔らかくなれば痩せるみたいな情報は多いですよね。正直、股関節が柔らかくなるだけで痩せられるのであれば苦労しないかもしれません。

もちろん、股関節が柔らかくなれば多少は身体は変わります。ただみなさんが求めている変化は、もっと別なことをする必要があります。

今回の内容が身体を変えたい方の参考になれば嬉しく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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今回お伝えした内容は、パーソナルのセッションだとより確実に改善可能です。もしご自身で改善が難しい場合は、お気軽にご相談ください。

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