「つま先で歩けば、ふくらはぎは細くなる」そんなことも耳にしますが、実はつま先で歩くとふくらはぎは太くなる可能性の方が高いんですね。
つま先に体重が乗れば、その分ふくらはぎの筋肉がストレスを受ける。それが何百、何千回と続けば、筋肉がパンパンに張って太くなります。
それよりも、
重心を高くして前に進み、足の指先を伸ばすように歩く方がふくらはぎは細くできる
んですね。
これは実際に体感していただくとその変化がわかりやすいと思うので、この記事でお伝えしていきます。
この記事では、
・つま先で歩くとふくらはぎが太くなる原因
・ふくらはぎを細くする歩き方を習得する3つの手順
などを、パーソナルトレーナー歴12年の伊藤出(@izuru_style)が解説します。
今回の記事の内容
つま先で歩くとふくらはぎが太くなる原因
つま先で歩くとふくらはぎが太くなる原因は、以下のことが考えられます。
・ふくらはぎの筋肉がパンパンに張る
・ふくらはぎ周辺のむくみがひどくなる
・膝や足首などの関節が捻じれる
・筋肉そのものが太くなる可能性
それぞれ解説しますね。
ふくらはぎの筋肉がパンパンに張る
つま先歩きでまず問題になるのが、
ふくらはぎの筋肉がパンパンに張る
ということです。
これはその場で歩いていただくとわかると思いますが、自然に歩ければ特にふくらはぎは張りません。
ただつま先で歩いてしまうと、時間の経過とともにふくらはぎは張ってきますよね。
筋肉は柔らかい状態よりも硬い状態の方が太く見えるため、もしつま先歩きでふくらはぎがパンパンに張れば太くなる可能性があります。
ふくらはぎ周辺のむくみがひどくなる
続いて問題になるのが、
ふくらはぎ周辺のむくみがひどくなる
ということです。
つま先歩きで筋肉がパンパンに張ってくると、筋肉は弾力を失います。こういう筋肉の状態だと、
・内圧が高まってしまう
・血管やリンパ管が締めつけられる
・膝下のむくみがひどくなる
ということが起こる可能性があるんですね。
ですので、つま先歩きを癖づけてしまうと「むくみ」によってもふくらはぎが太くなる可能性があります。
膝や足首などの関節が捻じれる
続いて問題なのが、
膝や足首などの関節が捻じれる可能性がある
ということです。
これは、「【徹底解説】ふくらはぎの内側がぽっこり太い原因と細くする5つの方法」や「【徹底解説】ふくらはぎの外側が張り出す&太い原因と細くする5つの方法」でお伝えしましたが、脚の関節が捻じれるとふくらはぎの内側や外側が張り出すんですね。
つま先歩きをしているとき、つま先の真ん中あたりで着地できていれば内側・外側などが張り出すことはあまりありません。
ただつま先歩きをしていると、大体の方は足裏の内側や外側の偏った部分に体重が乗ることが多いです。
例えばつま先の内側辺りに体重が乗る場合、ふくらはぎの内側にストレスがかなりかかって太くなる可能性があります。
逆につま先の外側に体重が乗れば、ふくらはぎの外側が太くなる可能性が高くなります。
この真逆も考えられますが、これらの原因は脚の関節が関与しているんですね。
このように、つま先歩きによって膝や足首が捻じれてしまうことで、よりふくらはぎが太くなってしまう可能性があります。
筋肉そのものが太くなる可能性
そしてもう1つ考えられるのは、
筋肉そのものが太くなる可能性がある
ということです。
つま先で歩き続けると、次第にふくらはぎの筋肉がパンパンに張って重だるくなりますよね。この感覚が出ると、筋肉の中が低酸素状態になっています。
筋内が酸欠状態になると、
・ふくらはぎの速筋に刺激が加わる
・速筋に刺激が加わると、筋肉が太くなる
という反応が起こります。
ふくらはぎは性質的に筋肉はつきづらいですが、それでも毎日つま先歩きをしていると、筋肉が太くなってしまう可能性が高いです。
ここまでお伝えしたように、
・ふくらはぎの筋肉がパンパンに張る
・ふくらはぎ周辺のむくみがひどくなる
・膝や足首などの関節が捻じれる
・筋肉そのものが太くなる可能性
などが原因で、つま先を歩きをするとふくらはぎが太くなるんですね。
逆の言い方をすれば、
・足裏全体で着地して歩く
・そのためには、まず重心を高くする
・その重心を前に運ぶように歩く
・足元はリラックスして、ほぼ身体の真下で着地する
・足の指先を少し伸ばすように歩く
こういった歩き方ができると、今よりも確実にふくらはぎを細くすることができます。
では具体的に、どのように実践するとふくらはぎを細くできるのでしょうか?
ふくらはぎを細くする歩き方を習得する手順①:重心を高く維持する
まず行ってほしいのが、
重心の位置を高く維持する
ということです。
ここで言う「重心」は、身体を動かすポイントと理解してもらうとわかりやすいと思います。
まずは以下の手順で、重心の位置を高くしていきましょう。
1、その場でリラックスして立つ
1、脚を腰幅ぐらいに開く
2、体重を踝真下に乗せる
3、肩から腕をぶら下げてリラックス
2、肩を斜め上にすくめる
1、肩を斜め上にすくめる
2、肋骨を一緒に持ち上げる
2、お腹はリラックスしておく
3、すくめた肩を真下に落とす
1、すくめた肩を真下に落とす
2、肋骨は持ち上げたままキープする
この手順で重心を引き上げることができたので、ここから歩く動作を改善していきましょう。
ふくらはぎを細くする歩き方を習得する手順②:重心をまっすぐ前に運ぶ
重心を引き上げられると、次は歩き出していきます。
1、頭や胸辺りを前に運ぶ
1、重心を高く維持する
2、身体を前に軽く傾ける
3、頭や胸辺りを前に運ぶように歩きだす
2、みぞおちから脚をぶら下げる
1、歩くとき、みぞおちから脚をぶら下げる
2、脚全体をリラックスしておく
3、ほぼ身体の真下で着地する
1、みぞおちから脚をぶら下げる
2、身体のほぼ真下で着地するイメージを持つ
ここまでのイメージで歩くだけで、つま先歩きをしていたときもよりも楽に歩けるのが実感できると思います。
この歩き方が実践できれば、これだけでもふくらはぎは細くなっていきます。さらにふくらはぎを細くするために、足の指先の使い方も変えていきましょう。
ふくらはぎを細くする歩き方を習得する手順③:足の指先を伸ばすように歩く
ここからの手順が実践できると、かなりふくらはぎを細くすることができます。
1、足の指5本を伸ばしてゆっくり歩く
1、脚を1歩前に踏み出す
2、後方の足の指先を5本とも伸ばす
3、1歩ずつゆっくり歩き、確実に足指を伸ばす
4、これを20歩ぐらい行う
足指を伸ばす感覚が掴めると、次の歩き方に移っていきます。
2、足の指2本を伸ばして歩く
1、重心を高く維持する
2、重心を前に運ぶように歩く
3、足の親指と人差し指を伸ばして歩く
この歩き方ができると、ふくらはぎへの刺激が小さくなり、次第にふくらはぎは細くなっていきます。
最終的には、
足の指2本を伸ばしながら歩く
という意識だけで十分で、あまり複雑に考えないようにしましょう。いろんな箇所に意識を向けてしまうと緊張し、筋肉が張りやすくなってきます。
ですので、シンプルなポイントだけをおさえられれば、あとは気持ちよくリラックスして歩いてもらえればOKですね。
要注意!つま先歩きでふくらはぎが太くなる原因と細くする3つの手順のまとめ
今回は、要注意!つま先歩きでふくらはぎが太くなる原因と細くする3つの手順について解説しました。改めて歩き方のポイントをまとめると、
・重心の位置を高くする
・高くした重心を前に運ぶように歩く
・足の指を伸ばすように歩く
このようになります。
ちょっとした動作の違いで、身体は簡単に変わっていきます。これはいい意味でも、悪い意味でも。だからこそ、つま先歩きが習慣化している方は、それだけで脚が太くなる可能性があります。
ですので個人的にはやめていただいて、足の指を伸ばすように歩いてほしいなと思います。それができれば、1週間でも全然脚は変わっていきますよ。
今回の内容が、少しでも脚やせの参考になればうれしく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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