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日頃からいろんなご相談を受けますが、以前40代の女性から、

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お客様

脚の太さが左右で違うんですけど、これって何が原因ですか?改善することは可能でしょうか?

というご相談を受けました。

さまざまな原因で発生する脚の太さの左右差ですが、改善するためにはまず、

全身の捻じれや歪みを整えて、左右差のない状態に整えることが重要

です。

それにプラスして、根本原因になっている可能性が高い「立ち方」「歩き方」の癖を改善することが必要になります。

この記事では、

・左右で脚の太さが違う原因
・左右で違う脚の太さを改善する3つの方法

などを、パーソナルトレーナー歴12年の伊藤出(@izuru_style)が解説します。

 

左右で脚の太さが違う原因

今回ご紹介する40代女性のカウンセリングを行っていると、以下のような原因で脚の太さの左右差ができていた可能性がありました。

・体重が左側に偏っている
・スクワットなどをすると左側に偏る
・歩くときは右脚に体重が乗る
・右足の母趾球で地面を蹴る

ちなみにこの女性の脚は、

・左脚の太ももが太く、右脚の太ももの方が細い
・右側のふくらはぎが太く、左側のふくらはぎが細い

という状態でした。

上記でお伝えした原因を詳しく解説しますね。

体重が左側に偏っている

まず問題だったのは、

体重が左側に偏っている

ということです。

人間が自然な状態で立てると、基本的には左右バランスよく体重がかかります。

自然な状態で立つ-後ろから

ただクライアントさんの場合、後方から見ると左脚に体重が乗っている状態だったんですね。

左脚に体重が乗る

こういう状態で立つと、主に身体の左側にストレスがかかります。

これだけでも脚の左右差ができてしまう可能性がありますが、さらに問題だったのは、

重心がつま先側に偏っている

ということです。

自然な状態で立てると、大体踝の真下付近に体重が乗るような立ち方になるはずなんですね。

横から自然な立ち方

ただクライアントさんの場合は、つま先側に重心が偏っており、へその位置が少し前に突き出すような立ち方をされていました。

へそを前に突き出してつま先体重

・左脚に体重が乗る
・つま先側に体重が偏る

この2つがセットになることで、左側の太ももに過度なストレスがかかってしまい、立つ時間が長くなればなるほど太ももの左右差ができる可能性があります。

スクワットなどをすると左側に偏る

さらに問題だったのは、

スクワットを行うとき、しゃがみ込むと体重が左脚に乗る

ということです。

これは立ち方の影響が考えられますが、本来であればまっすぐしゃがみ込めるとこのような左右均等な状態になるはず。

スクワットで左右差がない

クライアントさんの場合、お尻を左側に突き出すような状態になっていたんですね。

お尻を左側に突き出すようにしゃがむ

こういうしゃがみ方をすると、当然左側に体重が偏ってしまうため左脚が太くなる可能性が高くなります。

さらに問題だったのは、膝をつま先よりも出さないようにスクワットを行っていたことです。

膝をつま先よりも出さないようにスクワット

こういうスクワットをしてしまうと、前ももの筋肉が過度にストレスを受け、脚が太くなる可能性があるんですね。

クライアントさんの場合は、

・左脚に体重が偏っている
・膝をつま先より出さないようにスクワットを行う
・左脚に過度なストレスがかかる

こういったことで、左側の太ももが太くなったと考えられました。

歩くときは右脚に体重が乗る

右側のふくらはぎが太くなった原因を探っていくと、問題だったのは、

歩くときは、主に右側に偏るように歩く癖がある

ということです。

特に左右差がない状態で歩けると、イメージとしてはこのような状態で歩けるはずなんですね。

ただクライアントさんの場合は、右側に過度に体重が乗るような歩き方をされていました。

右脚に過度に体重が乗る歩き方

このような状態で歩けば歩くほど、右脚にかかるストレスは大きくなりますが、もう1つ問題だったのが以下のことです。

右足の母趾球で地面を蹴る

足元を見ていて気になったのが、

右足だけ、母趾辺りで地面を蹴るように足元が動く

ということです。

左足は着地して後方で足が地面から離れるまでは、まっすぐスムーズに動いているんですね。

後方の足がまっすぐ

ただ右足の場合は、着地をして地面から足が離れる直前から体重が母趾球辺りにかかります。

後方の足が少し外側に捻じれる

ご本人に自覚はありませんでしたが、右側の母趾球辺りで地面を蹴って歩いているように見えました。

結果的にこのクライアントさんの右側のふくらはぎの内側はボコッと張っており、この筋肉の張りにも悩まれていました。

ここまでお伝えしたように、脚に左右差ができてしまう原因は、

・体重が左側に偏っている
・スクワットなどをすると左側に偏る
・歩くときは右脚に体重が乗る
・右足の母趾球で地面を蹴る

などが考えられました。

逆の言い方をすると、今回のテーマと同じ悩みを抱えている方は、

・全身を整える
・左右差のない立ち方を習得する
・左右への偏りがない歩き方を習得する

などができると左右差のない美脚に近づくことができるというわけです。

続いては、実際に現場でご指導した方法なども合わせて改善方法をお伝えします。

 

左右で違う脚の太さを改善する方法①:全身を整える

まず現場で行ったのは、

歪みや捻じれがある全身を整える

ということです。

立ち方や歩き方の左右差がある場合、ほとんどのケースで身体も左右に歪んだり捻じれたりしています。

この崩れた身体を整えることで左右差のない身体の状態に直すことができるため、まず行ってほしいことは全身の筋肉を緩めて整えることなんですね。

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実際に現場でもご指導したのは、以下のような方法です。

1、脚の真ん中に前屈をする

1、脚を肩幅に開く
2、上半身をリラックスさせる
3、お尻を後方にずらし、上半身を垂らす
4、このとき脚の真ん中に前屈する
5、これを20回行う

2、へそをまっすぐ出すように後屈をする

1、脚を肩幅に開く
2、上半身をリラックスさせる
3、へそを前にずらし、全身を後方に軽く反らす
4、このときへそをまっすぐ出して後屈する
5、これを20回行う

3、左右身体を同じように倒して側屈する

1、脚を肩幅に開く
2、上半身をリラックスさせる
3、骨盤を片側にスライドさせる
4、反対側へ側屈しつつ、体側を心地よく伸ばす
5、これを左右各20回行う
※左右に側屈するとき、硬い方にあわせて側屈する

4、左右同じように回旋する

1、脚を腰幅に開く
2、上半身をリラックスさせる
3、左右に体重移動し、身体を軽く捻る
4、左右同じように身体を捻る
5、これを20回行う

ご自身で行うと左右差が出やすいため、本来であれば客観的に見てもらった方がより身体は整えられます。

ただ1人で実践する場合は、とにかく左右差を出さないように前後左右均等に身体を動かせば、崩れた全身を整えることができます。

本気で全身を整えたい方は以下の動画の方法も効果的ですので、こちらも参考に実践してみてください。

現場では身体調整などで僕がクライアントさんの身体を整えて、以下の方法をご指導していきました。

 

左右で違う脚の太さを改善する方法②:エクササイズで身体を整える

上記でもお伝えした通り、クライアントさんが行っていたスクワット動作にも左右差ができる原因がありました。

ですので、身体を整えてからはスクワット動作などの修正を行いました。こういったエクササイズを左右均等の状態で行えれば、より脚の左右差の改善に役立つんですね。

こういった方法を行うときは大きめの鏡を見ながら行うことが重要で、感覚よりも見た目で左右差を消しながら実践することがポイントです。

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現場では主に3種類ほどご指導したので、それらをご紹介します。このまま実践していただくと、左右差を改善することが可能です。

1、左右均等にスクワットを行う

1、脚を肩幅に開く
2、つま先を軽く開く
3、体重を足裏全体に乗せておく
4、真下にへしゃげるようにしゃがむ
5、このとき骨盤が左右の脚の真ん中にある状態にする
6、頭をスッと引き上げるように立ち上がる
7、これを30回繰り返す

2、左右均等にディープスクワットを行う

1、脚を肩幅に開く
2、つま先を軽く開く
3、体重を足裏全体に乗せておく
4、一番下までしゃがみ込む
5、膝とつま先を同じ方向に向ける
6、左右均等に体重を乗せ、小さく弾む
7、これを1分間繰り返す

3、左右均等にデッドリフトを行う

1、脚を肩幅に開く
2、つま先を軽く開く
3、体重を足裏全体に乗せておく
4、しゃがむと同時にお辞儀をする
5、このとき骨盤が左右の脚の真ん中にある状態にする
6、そこから立ち上がる
7、これを30回繰り返す

クライアントさんがエクササイズ中に、

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お客様

感覚的に真ん中と思っていてもズレてるんですね。逆に鏡で真ん中の位置に直すと、すごい違和感があります。

と言われていました。

人間の身体は歪んだり捻じれたりしていても、日頃その状態で過ごしていると感覚的には違和感なく普通に感じます。

それを左右差のない状態に改善すると、

・違和感がある
・左右差があるような感じがする
・すごくぎこちない感じがする

といった感覚に陥いるんですね。

なので、動きの中で捻じれや歪みを修正する場合は、必ず感覚だけに頼らず客観的に判断できるようにする必要があります。

こういったスクワット動作などを改善することで、

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動きは違和感あるし不自然に感じますけど、脚にかかる負担は両足同じになったように思います。

と言われていました。

 

左右で違う脚の太さを改善する方法③:根本原因を取り除く

そしてもう1つ実践してほしいのは、

左右差のある立ち方や歩き方を改善する

ということです。

ここからの内容に関しては、本来は個人個人の原因によってやることが変わります。クライアントさんの場合は、

・体重が左側に偏っている
・スクワットなどをすると左側に偏る
・歩くときは右脚に体重が乗る
・右足の母趾球で地面を蹴る

などが原因で脚の左右差ができていたので、以下の内容を改善していく必要がありました。

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同じ悩みを抱えている方は、まずご自身の原因を見つけることが先で、おそらくここからご紹介する方法とは違った改善方法が必要になると思います。

ただ左右差を改善する参考になると思うので、もしよかったら以下を参考に実践してみてくださいね。

左右差のない立ち方に改善する

上記でお伝えしたようなことを実践後、一度その場に立っていただきました。

ご指導前は、以下のような左右差があった状態でした。

左側に体重を乗せて立つ

ご指導した後は、ほぼ左右差のない状態まで改善できたんですね。

ほぼ左右差のない立ち方

ただ若干左側に体重が乗る癖が残っていたので、鏡を見ながら左右差がない立ち方をインプットするためにご指導しました。

左右均等の立ち方

そうするとクライアントさんは、

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ほぼ違和感ないですけど、若干右に偏った状態で立つ感じですね。

と言われていました。

立ち方の改善については非常にシンプルなご指導で問題がなくなり、調整後はへそを突き出すような状態も改善されていました。

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この左右差が残った原因は僕の調整の技術不足で、本当に適切に全身を緩められると左右差のない状態で立つことができます。

重心をまっすぐ運ぶように歩く

そしてもう1つ歩き方をご指導しましたが、

歩くときはみぞおちをまっすぐ運ぶように歩く

ということをお伝えしました。

みぞおちをまっすぐ運ぶように歩く

身体を整えた後に歩くと、右側に体重が乗る癖もほぼ改善されていましたが、こちらも若干右脚に体重が乗る癖が残っていました。

ですので、みぞおちをまっすぐ運ぶように歩いていただき、これでうまく左右差のない歩き方ができたんですね。

足の指を伸ばすように歩く

重心の運び方と合わせて、

足の指を気持ち伸ばすように歩く

ということをお伝えしました。

クライアントさんは右足だけ地面を蹴るように歩いており、その改善をするために足の指を伸ばすように歩いてもらったんですね。

足の指を伸ばすように歩く

そうすると地面を蹴るような動作もなくなり、脚もまっすぐスムーズに動くようになりました。

こういう足の指を伸ばすように歩くとふくらはぎも細くできるため、左右均等にできるように現在もご指導しています。

ここまでお伝えした一連の流れをパーソナルの中でご指導し、

・張っていた左側の太ももがスッキリしてきた
・太かった右側のふくらはぎも細くなってきた
・脚全体が細くなったように感じ、何よりも軽くなった

といったことを言われており、今でもセッションを継続されています。

ですので、左右で脚の太さが違うと感じる方は、上記を参考に左右同じの美脚を目指してほしいなと思います。

 

【実例解説】左右で脚の太さが違う原因と左右差を改善する3つの方法のまとめ

今回は、左右で脚の太さが違う原因と左右差を改善する3つの方法について解説しました。今回の内容を改めてまとめると、

・左側に体重を乗せて立つことで左太ももが太くなる
・右足の母趾球辺りで地面を蹴ると、右ふくらはぎが太くなる
・左右差を改善するには、まず全身を整えること
・そして、根本原因を取り除く
・この一連の流れができれば、左右差のない脚になれる

こういった内容をお伝えしました。

左右差がある脚は気になりますよね。ただ現場での経験から言えば、ほとんどの方は左右差があります。その左右差にも必ず原因があり、その多くは日頃の立ち方や歩き方にあるんですね。

ですので、まずは全身を整えつつ姿勢や歩き方を改善する。微妙な調整が続きますが、適切に実践できれば短期間でも左右差は改善可能です。

大きな病気の可能性も低いですし、改善可能なケースがほとんど。ですので諦めずに、上記を参考に改善を目指してほしいなと思います。今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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今回お伝えした内容は、パーソナルのセッションだとより確実に改善可能です。もしご自身で改善が難しい場合は、お気軽にご相談ください。

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