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何気なく他人の女性の胸を見たとき、自分の胸の位置と比べるとバストが高い位置にある。「自分の胸の位置って低くないのかな…?」とふと考えてしまい、それから悩みに変わる。

そんな女性もいるかもしませんが、胸の位置が低いのはさまざまな原因が関係している可能性があるんですね。「個人の身体の特徴」の場合もありますし、姿勢などが原因になっているかもしれません。

どのような原因であれ、下がっている胸を今よりも上げることは可能であり、後天的に胸の位置を変えることはできるんですね。

この記事では、

・胸の位置が低い原因
・低い胸の位置を高くする5つの方法

などをパーソナルトレーナー歴12年の伊藤出(@izuru_style)が解説します。

 

胸(バスト)の位置が低い原因

現場でも女性から胸の位置などに関する相談を受けることがありますが、胸の位置が低い方は、以下のような原因が考えられます。

胸のサイズが大きい

まず考えられることは、

胸のサイズが大きくて、胸が維持される位置が低い

ということです。

これまで「バストアップしたい…」という相談も受けてきましたが、中には胸の大きさに悩まれて「胸を小さくしたい…」という相談もかなりの数受けてきたんですね。

そういう方のお身体をチェックしていると、ほぼ必ずバストの位置が下がってしまっており、体幹の中心部辺りに位置しているケースがほとんどでした。

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イメージで言えば、多くの女性の場合は、大体脇の高さに位置することが多いと思います。

自然な胸の位置を手で表現する

バストサイズが大きくて胸の位置が下がっている方は、以下のようなに箇所に位置することが多い傾向にあります。

下がった胸の位置を手で表現

胸のサイズが大きい方の場合、胸に含まれている脂肪組織やさまざまな組織の量が多くなります。ちなみに、胸に含まれる組織はこのような感じですね。

胸の構造

これらの組織の量が多くなれば、胸に重りを抱えている状態になり、その重さによって胸の位置が下がってしまうと考えられます。

逆に胸が小さい方の場合は、胸が下がるほどの組織の重さはないため、バストは高い位置でも維持できるわけです。

このように、胸の位置が低くなっている方は、バストサイズが大きいことが主な原因になっている可能性があるんですね。

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もし胸の大きさで悩まれている方は、胸を小さくする方法もご紹介しているので、よかったらこちらも参考にご覧ください。

身体を丸めるような姿勢が癖づいている

続いて考えられる原因は、

身体を丸める姿勢が癖づいてしまっている

ということです。

胸の大きさで悩まれている方から聞いたことですが、胸の大きい方が自然な姿勢でいるだけで「胸を強調させている」と周囲に言われることもあったそうなんですね。

自然な姿勢でいるだけなのに、

・胸を自慢しているのか
・わざと胸を強調しているの?
・そんな姿勢して嫌味?

と言われることも多々あったそうで、このことにも悩まれていました。

だからこそあえて胸をできるだけ小さく見せようとして、「猫背」のように丸まった姿勢になるそうなんですね。

姿勢と胸の位置関係は、僕の身体でもよくわかると思います。例えば、自然な状態であれば胸の形はこんな状態に見えます。

自然な姿勢でいたときの胸の状態

続いては、背中を丸めたときの胸の位置です。

猫背の状態になったときの胸の位置

比べてみても、男性でもこれだけの差が出るんですね。

姿勢による胸の位置の違い

女性の場合はもっと膨らみがあるため、姿勢による胸の位置の違いははっきりと出ます。

このように、日頃から背中を丸めてしまう姿勢が癖づいている方の場合、この姿勢が原因で胸の位置が低くなっている可能性があります。

下着のサイズが合っていない

続いて考えられる原因は、

下着のサイズが合っていない

ということです。

この原因もある程度バストサイズが大きい方にみられるケースで、例えば日頃着用する下着が緩かったとします。

そうすると、適切なサイズの下着を着用した時よりも胸が下がった位置で保持されている可能性があるんですね。

胸が低い位置で保持される

適切なサイズの下着で胸を保持できると、本来はこの高めの位置でキープできます。

自然な位置で胸を保持

人間の脂肪分は日頃から長時間維持される箇所に定着する性質があり、もし胸が下がった状態で維持してしまうと、本当にその位置に脂肪分が寄ってきます。

逆に高い位置で胸を保持できると、その位置に胸の位置が変わってきます。このように、“日頃どのように下着を着用しているか”によっても胸の位置が変わる可能性があります。

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もし日頃適当に下着を着用している方は、これが原因で胸の位置が低くなっていることは十分考えられますよ。

大幅なダイエットを経験している

その他の原因としては、

大幅なダイエットやリバウンドを経験している

ということです。

これも現場での経験を通して感じることですが、大幅なダイエットをしたりリバウンドを繰り返している方は、皮膚がかなりたるむことがあるんですね。

部位としては、

・お腹
・二の腕
・脇周辺
・胸周辺
・お尻

などでよくたるみが目立つように思います。

人の身体はあまりに短期間でダイエットを行ってしまうと、その変化に皮膚が適応できず、かなり余ってしまうことがあるようです。

またリバウンドを何度も繰り返している方も、同じような皮膚のたるみが目立っていることがよくあるんですね。

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もし胸の皮膚が伸ばされた状態でたるんでしまうと、かなり胸の位置が下がってしまう可能性があります。

こういった極端なダイエットや短期間で急激なダイエットをしたことも、胸の位置が下がる原因として考えられます。

身体的な特徴

そしてもう1つ考えられることは、

身体的な特徴

ということです。

人間の身体はすべての人が同じではなく、個人によって形などが異なっています。身長が違ったり、腕の長さが異なる。それと同じで、胸の大きさや位置が異なっている。

胸の位置が低いことも身体的な個人の特徴ということも考えられるわけです。ここまでお伝えしたように、

・バストサイズが大きい
・背中を丸めるような姿勢が癖づいている
・下着のサイズが合っていない
・大幅なダイエットを経験している
・身体的な特徴

などのことが原因で胸の位置が低い可能性があります。

では具体的に、どのようなことをすれば低い胸の位置を高くすることができるのでしょうか?

 

低い胸(バスト)の位置を高くする方法①:胸の上部のトレーニングを行う

まず最初に行ってほしいことは、

胸の上部を刺激するようなトレーニングを行う

ということです。

胸の筋肉に「大胸筋」という筋肉がありますが、この上側の部分を刺激するんですね。

大胸筋

そうすると、下がっていたバストを引き上げるような作用が働くため、これによって下がっている胸の位置を高くすることができます。

この大胸筋上部を刺激するためには、上方向に腕を上げることで刺激が加わるため、以下のトレーニングを週2~3回の頻度で行っていきましょう。

1、斜め上方を交互に手で押す

1、肩の前で腕を構える
2、斜め45度上方を手で交互に押す
3、これを30回3セット繰り返す

2、斜め上方で腕をクロスする

1、肩の前で腕を構える
2、腕を斜め上方に上げていき、内側でクロスさせる
(このとき、胸の上方を刺激する)
3、肩の前に腕を下げ、同じ要領で腕を上げてクロスさせる
4、これを20回3セット行う

3、頭上で腕をクロスする

1、肩の前で腕を構える
2、腕を頭上に上げていき、内側でクロスさせる
(このとき、胸の上方を刺激する)
3、肩の前に腕を下げ、同じ要領で腕を上げてクロスさせる
4、これを20回3セット行う

4、頭上で手のひらを押し合う

1、頭上に腕を上げ、手のひらをあわせる
2、手と手を押し合うように力を入れる
3、これを30回3セット行う

こういったトレーニングを繰り返すことで、下がっていた胸をある程度高い位置に上げることができます。

ただトレーニングだけでは劇的な変化は見込めないので、続いてご紹介する方法もあわせて行っていきましょう。

 

低い胸(バスト)の位置を高くする方法②:脂肪分を移動させる

続いてご紹介するのは、

脂肪を移動させて胸の位置を高くする

という方法です。

これはわりと即効性がある方法ですが、以下でお伝えする方法に続くので、まずはここからご紹介する方法で下がっている脂肪分を高い位置へ上げていきましょう。

1、胸の内側から持ち上げて深呼吸

1、胸の内側の下部分の脂肪を手で持ち上げる
2、この状態で深呼吸を1分間繰り返す

2、胸を下側から持ち上げて深呼吸

1、胸の脂肪を下側から手で持ち上げる
2、この状態で深呼吸を1分間繰り返す

3、胸の外側から持ち上げて深呼吸

1、腕をクロスし、胸の外側の下部分に手を沿える
2、胸の脂肪分を持ち上げて、内側に寄せる
2、この状態で深呼吸を1分間繰り返す

まずはこの3つを行うことによって、ある程度脂肪分が上方に持ち上がってきます。

この方法とあわせて、次にご紹介する擦って脂肪分を移動させる方法も実践していきましょう。

 

低い胸(バスト)の位置を高くする方法③:マッサージを行う

次にご紹介するのも、

胸の脂肪分を上方に向かって擦って上げる

という方法です。

胸の位置が低くて悩んでいる方は、ご自身が理想とする胸の高さや形をイメージして、その方向へ脂肪や皮膚を擦るようにしてみてください。

そうすると、本当にその胸の形に近づいていきますので、なんとなく擦るのだけは避けましょう。

1、胸の内側から擦る

1、胸の内側に手を沿える
2、胸の脂肪を上方に上げるように、下から上に胸を擦る
3、これを1分間繰り返す

2、胸の下側から擦る

1、胸の下側に手を沿える
2、胸の脂肪を上方に上げるように、下から上に胸を擦る
3、これを1分間繰り返す

3、胸の外側から擦る

1、胸の外側に手を沿える
2、胸の脂肪を上方に上げるように、下から上に胸を擦る
3、これを1分間繰り返す

このように、先ほどの呼吸とあわせて行っていただくと、下がっていた胸の脂肪分を上げることができます。

こういった刺激で胸の脂肪分を上げることができたら、次は下着のつけ方を変えて、胸を高い位置で維持させるようにしましょう。

 

低い胸(バスト)の位置を高くする方法④:下着のつけ方を変える

先ほど原因のところでもお伝えした通り、身体の脂肪は日頃から長時間維持されているところに定着する性質があります。

ですので、上記でお伝えした方法で胸の脂肪の位置を上げたら、次はご自身が理想とする胸の高さで脂肪分を維持させるようにするんですね。

サイズの合った下着を着用する

適切な位置で脂肪を維持させるためには、

サイズの合った下着を着用することが重要

です。

下着についてはあまり詳しくないですが、「ワコール」や「トリンプ」などで相談していただくと適切なアドバイスがもらえると思うので、自分にあったものを見つけたい方はぜひ店頭へ行ってみてください。

そして、自分にあった下着を着用したら、胸の脂肪を高い位置で維持できるように日頃から調整します。

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こうやって日頃から脂肪の位置を上げ続けることで、下がった胸の位置を高くできますからね。

ヌーブラの活用もあり

女性のクライアントさんと話をしていたとき、ヌーブラの活用も効果的だということがわかってきました。

ヌーブラであれば自由に胸の高さや形を整えやすく、あまり下着の形的なことで悩まなくてもいいそうです。

ですので、もし自分に合った下着が見つかりづらい方の場合は、こういったヌーブラを活用して胸の脂肪を持ち上げるのも効果的だと思います。

ここまでお伝えしたことが実践できると、かなり下がっている胸を上げることができているはずです。

 

低い胸(バスト)の位置を高くする方法⑤:姿勢を改善する

そして、最後にもう1つ改善しておいてほしいことは、

日常での姿勢を自然な状態に直す

ということです。

日頃の癖で背中が丸まっている方の場合、胸の高さを根本的に上げるためには、姿勢を自然な状態に直すことも必要なんですね。

上記のことができても、姿勢が直っていないとまた胸の位置が低くなることもあるので、必ず改善しておきましょう。

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姿勢の改善方法は別の記事で解説しているので、こちらを参考に改善してみてくださいね。

座り方の改善方法

立ち方の改善方法

こういった根本的な原因まで取り除くことができると、下がった胸を上げることができるので、ぜひ上記を参考に実践してほしいなと思います。

 

胸(バスト)の位置が低い原因と胸の位置を高くする5つの方法のまとめ

今回は、胸(バスト)の位置が低い原因と胸の位置を高くする5つの方法を解説しました。

・胸はさまざまな原因で下がることがある
・主に姿勢のまずさは脂肪量が多いことで下がる
・過度なダイエットをしたり、身体的な特徴でも下がる
・胸を上げるためには、まずトレーニングを行う
・あわせて脂肪分を上方へ上げる
・胸の脂肪が上がったタイミングで、下着で固定する
・この状態を一定期間維持すれば、胸は高い位置に上げられる

こういった内容をお伝えしました。

胸の悩みは女性だけに限らず、男性の方でも悩んでいる方もいると思います。性別に関係なく、今からでも胸の高さを変えることは可能なんですね。

コンプレックスに感じていたり、深く悩んでいる方もいると思いますが、今からでも十分間に合います。

ですので、少しでも早く胸の高さを上げたい方は、できることを毎日コツコツ行いましょう。その小さな積み重ねが、必ず理想のカラダへと近づけてくれますからね。

今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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今回お伝えした内容は、パーソナルのセッションだとより確実に改善可能です。もしご自身で改善が難しい場合は、お気軽にご相談ください。

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