鏡の自分を見ると、体重の割に太って見える。こういう状態だと、「なんで…?」って疑問に思いますよね。
これって「筋肉の張り」「むくみ」「姿勢の崩れ」「関節の捻じれ」「脂肪量の多さ」など、さまざまなことが絡んでます。
この体重の割に太って見える体型は、改善するのはそこまで難しくありません。まずやるべきことは、全身の筋肉を緩めて整えること。これが改善のポイントなんですね。
この記事では、
・体重の割に太って見える原因
・体重の割に太って見える体型の4つの改善方法
などを、パーソナルトレーナー歴12年の伊藤出(@izuru_style)が解説します。
今回の記事の内容
体重の割に太って見える原因
体重の割に太って見える原因は、以下のことが考えられます。
全身の筋肉がガチガチで硬すぎる
まず考えられるのは、
全身の筋肉がガチガチに硬くなっている
ということ。
今ご自身の筋肉に触れてみると、硬くなっていませんか?筋肉が硬い方ほど、身体が大きく見えやすいんですね。
これって実感するとよくわかるので、1つ実験してみましょう。まず、脇の前あたりの胸の筋肉などをつまみます。
両方を確認してから、以下の方法で胸を揺らして片側の筋肉を緩めていきます。
1、肩から腕を垂らす
2、胸に手を沿え、軽く上下に揺らす
3、これを1分間、片側のみ行う
これができると、再度先ほどつまんだ脇前辺りに触れてみてください。そうすると、揺らした方は先ほどよりも“薄く”なっていませんか?
逆に揺らしてない方は、硬くて厚みがあるはず。
これで理解していただけると思いますが、人間の筋肉が硬くなると、張って膨らみが出るんですね。
しかも、筋肉が硬くなっている周辺は、
・血液やリンパ液の流れが悪い
・循環不良が発生し、むくみがひどくなる
ということが起こる。
まずはこういった「筋肉の張り」が、太って見える原因になっている可能性があります。
全身の循環がかなり悪い
筋肉が硬いとむくみがひどくなりますが、筋肉が硬い方の中で、
・長時間座りっぱなし
・仕事ばかりして、運動不足
・家ではゴロゴロして過ごす
こんな生活になっている方っていません?
筋肉が硬いと、
・身体が重だるい
・疲労感が強い
・動きたくなくなる
そんな感情も出やすい。だから、動くのってなかなか大変に思いますよね。
でもこういう状態でいつまでも動かないでいると、
・さらに筋肉が硬くなる
・循環が悪くなって、全身のむくみがひどくなる
・その結果、体重の割に太って見える
ということが起こってしまいます。
現場でクライアントさんを見ていると、
・筋肉の張り(硬さ)
・むくみ
この2つによって、体型が太って見える方が圧倒的に多いですね。
姿勢の悪い
そして、上記の2つに重なる形で太って見える原因になるのが、
姿勢の悪さ、姿勢の崩れ
です。
これは画像で見てもらった方がわかりやすく、自然な状態で立てているとこんな感じ。
姿勢が崩れると、こんな感じ。
両者を比較すると、体重は同じでも見た目はだいぶ違いますよね。
姿勢の崩れは特に、
・お腹
・背中
・腰回り
・おしり
などの印象が全く変わります。
先ほどは横からでしたけど、後ろから見ても印象が違いますよね。
このように、むくみなどの影響と合わせて姿勢の崩れが見た目に大きく影響を与えてしまうわけです。
体脂肪が多い
そしてもう1つ考えられるのは、
体脂肪量がかなり多い
ということ。
長袖なので少し見づらいかもですが、僕って162cm/65kgあるんですね。
別にお腹も出ていませんし、ふくらはぎも細い。印象的には、66kgあるように見えなくないですか?
僕の場合は、ある程度筋肉量があるので、見た目以上に重い。これと逆のことも考えられるわけです。
筋肉量が少なく、体脂肪が多い。そうすると、体重はそこまでだけど体型は太って見えてしまう。こういったこともあり得ます。
このように、
・全身の筋肉がガチガチで硬い
・循環が悪くてむくみがひどい
・姿勢の崩れ、悪さがある
・体脂肪量が多い
などが原因で、体重の割に太って見える可能性があるんですね。
逆の言い方をすれば、
・全身の筋肉を徹底して柔らかくする
・循環を良くして、むくみを改善する
・姿勢を整える
・体脂肪量を減らす
などができると、体重に見合った体型に変わることができるはず。
では具体的に、どのようなことをすれば体重に見合った体型に変わることができるのでしょうか?
体重の割に太って見える体型の改善方法①:全身の筋肉を緩める
まず最初にしてほしいのは、
全身の筋肉を緩める
ということ。
以前ぼくは、朝の体操を毎日続けたらウエストが-10cm以上細くなったんですね。体操をすると、
・筋肉の張り
・むくみ
などが改善します。普段運動をしている僕でもこれぐらい変化が出ているので、運動不足の方はもっと変わるかも。
それぐらい全身の体操をして筋肉を緩めると体型が変わるので、体操などで筋肉を緩める習慣をつけてほしいですね。
朝に体操を行う
できれば、
日光を浴びながら体操を行う
ことが理想です。
そうすると気分も上がりますし、身体もスッキリする。難しい場合は室内でもOKなので、まずは以下の動画を参考に全身を緩めてほしいですね。
寝る前に筋肉を緩める
朝に体操で筋肉を緩めたら、できれば夜にも筋肉を緩めてほしいんですね。
朝と夜の2回緩める習慣をつけると、かなり身体はスッキリします。最初は寝ながらできる方法でOKなので、以下の方法を実践してみてください。
こういったイメージで、全身を緩めることをまず1ヶ月間続けると、だいぶ華奢な身体に近づきますよ。
体重の割に太って見える体型の改善方法②:循環を良くしてむくみを改善する
続いて行ってほしいのは、
全身の循環を良くして、むくみを改善する
ということ。
基本的に体操などで筋肉を緩めると、全身のむくみはかなり軽減します。さらにむくみを改善して身体をスッキリさせたい方には、以下の方法がおすすめ。
リンパケアを行う
むくみに悩む方は、寝ながらできるリンパケアが効果的なんですね。
リンパ節を寝ながら刺激すれば、全身のむくみが改善。その結果、身体はかなりスッキリします。具体的な方法は以下の動画で紹介しているので、よかったら実践してみてください。
この動画内容を実践後、すぐに身体はスッキリ軽くなっていると思います。
これでむくみが改善できていますが、このタイミングで着圧ソックスなどで下半身を適度に締めつけるんですね。
そうするとより脚はスッキリするので、脚やせしたい方は、
リンパケア+着圧ソックス
このセットが効果的。
実際に試してよかったのは、
・ストレートレッグ:ウエストも締まる着圧レギンス
・バンビウォーター:1日中履ける着圧レギンス
この2つ。
こういうものを履くのと履かないのでは、1~2cm変わることもあるので、本気で細くしたい方はぜひ活用してほしいですね。
体重の割に太って見える体型の改善方法③:姿勢を改善する
続いてしてほしいのは、
崩れた姿勢を整える
ということ。
先ほどもお伝えした通り、姿勢って見た目に与える影響は大きい。なので、姿勢が崩れた方が姿勢を整えると、かなり体型もスッキリ見えるんですね。
基本的に全身の筋肉を緩めると姿勢は整っていきますが、以下の方法をすればより姿勢は整っていきますよ。
1、3ヶ所に意識を向けたスクワット
1、脚を肩幅に開き、つま先も軽く開く
2、体重を踝真下に乗せる
3、踝真下に意識を向け、真下に軽く10回しゃがむ
4、続けて、お尻の下側に意識を向けて10回行う
5、さらに、腰に意識を向けて10回行う
6、これを3セット行う
2、3ヶ所に意識を向けたデッドリフト
1、脚を肩幅に開き、つま先も軽く開く
2、体重を踝真下に乗せる
3、踝真下に意識を向ける
4、しゃがむと同時に軽くお辞儀し、これを10回行う
4、続けて、お尻の下側に意識を向けて10回行う
5、さらに、腰に意識を向けて10回行う
6、これを3セット行う
こういった3ヶ所に意識を向けて2つのエクササイズを行うと、姿勢が整うんですね。
そして日常では、
・座り方
・立ち方
・歩き方
などを自然に直し、整えた姿勢を維持するようにしましょう。
そうすると、さらに体重に見合った体型に変わっていきますよ。
具体的な姿勢や歩き方の改善方法は以下の記事で紹介しているので、それぞれの記事を参考に改善してみてください。
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体重の割に太って見える体型の改善方法④:体脂肪を減らす
そしてもう1つ行ってほしいのは、
有酸素運動などを活用して、体脂肪を減らす
ということ。
筋肉量が少なくて体脂肪が多い場合、体重の割に太って見えることはしばしば。なので、
・有酸素運動
・トレーニング
などを活用して体脂肪を減らしましょう。そうすると、より身体はスッキリ見えますからね。
有酸素運動を活用して体脂肪を減らす
有酸素運動で体脂肪を減らす場合、
話ができるぐらいのペースで動き続ける
ということがポイント。
できれば20分以上継続できればより良いですが、難しい方は5分程度から始めてみるのもOK。これでも体脂肪は減らせます。
具体的な有酸素運動の方法はいろいろあるので、以下の記事や動画を参考に実践してみてください。
・自宅でできる!膝に負担のかからない7つの有酸素運動
・体に悪い?トランポリンでお腹痩せ・脚やせなどをする4つの方法
・エアロバイクで痩せない(効果ない)原因と5つの改善方法
トレーニングで体脂肪を減らす
もう1つ体脂肪を減らすのに効果的なのは、
トレーニングを行って、基礎代謝を上げる
という方法。
適切に基礎代謝を上げられると、何もしなくても燃焼される体脂肪量が増えるんですね。
基礎代謝を上げるためには、ハードな筋トレをしないといけないイメージってないですか?実はもっと簡単に上げられるかもしれません。
具体的な考え方や方法は以下の記事で解説しているので、よかったらこちらも参考に実践してみてください。
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こういった原因を取り除くことができると、必ず体重に見合った身体に変わっていくので、ぜひできることからしてほしいなと思います。
体重の割に太って見える原因と4つの改善方法のまとめ
今回は、体重の割に太って見える原因と4つの改善方法について解説しました。
・むくみや筋肉の張りで、体重の割に太って見える
・その他には、姿勢の崩れや体脂肪の多さも関係
・改善するためには、まず全身の筋肉を緩めること
・むくみや姿勢の改善も必須
・さらに体脂肪を落とすと、より身体はスッキリ見える
体重の割に太って見えると、「もっとダイエットしないと…」と焦りません?それも1つの方法ではあるんですけど、先にもっとやるべきことがあります。
「筋肉を緩める」「循環の改善」など。鍛えることも時に必要ですけど、筋トレが必須じゃない。とにかく緩めること。それだけで、十分体は変わります。
緩めることって意外としていないと思うので、ぜひその効果を実感してほしいですね。本当にまだまだ変われるはずですよ。
今回の内容が、そんな変わるきっかけになれば嬉しく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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