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ランニングすると痩せる。そう聞いてランニングしたけど、全然痩せない。逆に、ランニングをやめたら痩せたって方いません?

実は身体の状態によって、ランニングをすると痩せる or 太るというどちらの反応も出る可能性があるんですね。

もし今ランニングをしても痩せない方は、一度ランニングをやめるのも1つの手かも。実際に40代の女性で、ランニングをやめたら痩せ始めた方がいます。

この記事では、

・ランニングをしても痩せない原因
・痩せない方必見!ランニングをやめたら痩せた3つの理由

などを、パーソナルトレーナー歴12年の伊藤出(@izuru_style)が解説します。

 

ランニングをしても痩せない原因

先日40代女性にダイエットのアドバイスをしているとき、

・ランニングをしてもらうと全然痩せない
・ランニングをやめてもらうと痩せる

ということがあったんですね。

この方の場合、以下のような原因が考えられました。

仕事がかなり忙しい

まず考えられたのは、

仕事が忙しく、ストレスが溜まっている

ということ。

カウンセリングの時点ではそこまでお話されていなかったんですけど、セッションが進む中でかなり仕事のストレスが溜まっていることがわかったんですね。

みなさんは仕事など、忙しくてストレス溜まってません?こういう状態だと、基本的に自律神経のバランスが乱れがち。

こういう状況であっても、ランニングをすれば消費カロリーが増えるので、

・毎日30分間ランニングをする
・1回で約200キロカロリーの消費
・30日続けると、約6000キロカロリーの消費
・1ヶ月間で約1kg弱体重が減る

という変化が計算上では起こるはず。

ただ、ランニングをし始めて1週間が経過しても、100gも体重が減りませんでした。このタイミングでお話を伺っていくと、仕事の忙しさやストレスの多さをお聞きできたんですね。

忙しすぎてストレスが溜まっている方が注意したいのは、

自律神経のバランスが乱れて、基礎代謝が下がっている

ということ。

自律神経のバランスが乱れると体温が下がり、体温が下がることで基礎代謝は約13%も落ちる。

このような状態でランニングしても、なかなか痩せづらいわけです。クライアントさんはこういう状態に合わせて、以下の身体の問題も加わって痩せづらかった可能性がありました。

全身の筋肉が硬い

続いて考えられたのは、

全身の筋肉が硬く、循環が悪い

ということ。

クライアントさんのお仕事は外回りの営業で、1日で2万歩近く歩くそうです。毎日帰宅した後は、身体がガチガチ。だけど、特に筋肉を緩める習慣がなかったんですね。

この状態でランニングをすると、

・硬い筋肉にさらにストレスがかかる
・全身の循環がより悪くなる
・むくみがひどくなり、体重が増えてしまう

ということが起こっていた可能性がありました。

実際にクライアントさんは、ランニング後に体重が0.5~1kg体重が増えることも。

筋トレ後に体重が増加するのも同じで、もし運動後に体重が増加する方はよかったら以下の記事も参考にしてみてください。

現場でクライアントさんを見ていても、

・ストレスがかなり溜まっている
・循環不良が起こって、むくみがひどい

この2つがセットになって、体重が落ちづらい方は結構しますね。

食事量が少なすぎた

クライアントさんの場合、

・ストレスが多い
・全身の筋肉が硬い
・ランニングをして、運動量を増やした

こういった状況の中で、

ダイエットのために、1日の食事量を減らす

ということを同時に行ったんですね。

人間の身体は非常に賢く、1日の活動量&運動量が多い中で食事を減らすと、基礎代謝が下がることがあります。

・消費カロリーを増やす
・摂取カロリーは減らす

こうなると、エネルギー不足が加速します。人間の身体的には、死に近づいてしまう。

そうすると防衛反応が働いて、少しでもエネルギーの消費を減らすために、

・体内の機能を低下させる
・体温を下げる
・活動を抑えるように、眠気が増す

などの反応が出る。

その結果、基礎代謝を下げたり活動量を下げ、死を回避しようとするんですね。その結果、ランニングをしても痩せない可能性がありました。

https://izuru-personal.com/wp-content/uploads/2023/04/吹き出し-300x300.jpg

クライアントさんの場合は、運動量の増加と食事量の低下が主な原因で、ランニングをしても痩せなくなっていました。

ここまでお伝えした、

・ストレスが多いことで自律神経が乱れる
・体温が下がり、基礎代謝が大幅に下がる
・筋肉が硬いと、循環が悪くなる
・その状態で、ランニングをするとむくみがひどくなる
・食事を減らし、1日の不足エネルギーが多くなりすぎる
・その結果、防衛反応が働いて痩せにくくなる

こういった理由で、ランニングをしても痩せないということが起こる可能性があるんですね。

個人によって反応は変わる

ここまでクライアントさんの実例をご紹介しましたが、

・ストレスが多い
・全身の筋肉が硬い
・体温も低い
・運動量を増やした
・食事量を減らした

こういったことがセットになっても、ランニングをすれば痩せる方もいます。

身体の反応は個人によって変わるため、おさえておいてほしいのは、

ランニングをするから痩せる or 痩せない

ということではないということ。

もしランニングをして痩せる方は、そのまま継続しましょう。思ったように痩せない方は、以下の方法を参考にすると違った結果になるはず。

ではこういった原因で痩せない場合、どのようなことをすれば適切に痩せることができるのでしょうか?

 

痩せない方必見!ランニングをやめたら痩せた理由①:基礎代謝が上がる&循環が改善する

クライアントさんにはランニングをやめてもらい、ここからお伝えすることを実践してもらうと、

1ヶ月間で1.4kgのダイエットに成功

しました。

適切に体重変動が起こり始めているので、もしランニングをしても痩せない方はランニングをやめて、以下のことが参考になるはず。

先ほどもお伝えした通り、クライアントさんの場合、

・仕事で動く量が多い
・食事を減らし始める
・ランニングを始める

といった感じで不足分のエネルギー量を多く出し過ぎた可能性がありました。

これによって痩せない可能性があったため、まずはランニングをやめて消費量をおさえたんですね。それと同時に、以下の方法で筋肉を緩めて循環改善を行いました。

軽めのトレーニングで筋肉を緩める

パーソナルの中でまず、

軽めのトレーニングを行って、硬い筋肉を緩める

ということをご指導しました。

硬い筋肉は適度に力を入れると、その後に緩む性質があります。いきなりストレッチングなどをするよりも、動かしてしまった方が緩みやすい。

クライアントさんの身体はガチガチだったため、適度に筋肉を緩めることで、

・筋肉が緩んで、委縮していた筋肉が膨らむ
・低下していた代謝機能が上がる
・基礎代謝が上がって、痩せやすくなる

などが期待できたんですね。

もし身体がガチガチに硬い方は、ランニングをやめて以下の方法を実践してみてください。これだけでも、今までと違った体重変動が起こるはず。

1、前の空間を押す+肘を引く

1、脚を肩幅に開き、胸の横に手を構える
2、手のひらを正面に向け、両肘を伸ばす
3、前の空間を軽く押し、肘を曲げながら後方へ引く
4、腕を前後に動かし、これを20回×3セット繰り返す

2、立った状態で身体を左右に捻る

1、脚を肩幅に開き、両手を肩に沿える
2、骨盤の位置を固定しておく
3、身体を左右に捻り、お腹に軽く力を入れる
4、左右に20回捻り、3セット行う

3、両腕バンザイ+スクワット

1、脚を肩幅に開き、つま先も軽く開く
2、体重を踝真下に乗せておく
3、両手を肩の前に構え、頭上に上げる
4、上げた腕を下げ、次はスクワットを行う
5、これを10回×3セット行う

4、サイドランジ

1、グー1つ分の足幅で立つ
2、真横に脚を踏み出し、しゃがむ
3、立ち上がりつつ、元の位置へ戻る
4、次は逆方向へ一歩踏み出し、しゃがむ
5、再度元の位置へ戻る
6、これを左右へ各10回×3セット行う

こういった軽めのトレーニングで、適切に筋肉を刺激。実際のパーソナルでは、トレーニングの休息時に筋肉をぶらぶら揺らしてもらっているんですね。

この方法は以下の記事で紹介しているので、よかったら参考に実践してみてください。

クライアントさんは、これらの方法を実践すると身体も楽になり、仕事などで感じていたストレスも軽減しはじめているんですね。

 

痩せない方必見!ランニングをやめたら痩せた理由②:自律神経のバランスが整う

続いて考えられる痩せた理由は、

自律神経のバランスが整った

ということ。

これは“ランニングをやめたから”ということだけではありませんが、ランニングをするのはかなりストレスだったようです。

・仕事でもストレスが溜まる
・ランニングでもストレスが溜まる

こういう状態では、思ったように痩せないのも当然。

できるだけストレスを取り除くためにも、ランニングをやめてもらいました。その変わり、寝ながらでもできる気持ちいい体操などで、自律神経のバランスを整えていったんですね。

この方法はYouTubeでも紹介しているので、こちらを参考に実践してみてください。

その他の自律神経のバランスを整える方法は以下の記事で紹介しているので、こちらもよかったらご覧ください。

 

痩せない方必見!ランニングをやめたら痩せた理由③:便秘が改善した

そしてもう1つの理由が、

出にくかった便が適切に出るようになった

ということ。

身体が硬い方の場合、

・筋肉が硬い
・腸の働きが悪くなる
・便秘になりやすい

という傾向があるんですね。

クライアントさんは、元々筋肉が硬い上にランニングでさらに筋肉を使う。そうすると、より便が出にくくなってしまいました。

そんな状況の中で、

・トレーニングで筋肉を緩める
・自律神経のバランスを整える

などのことをした結果、腸の働きが良くなって便秘が改善。

無駄なものが出ることによっても、適切に体重が落ち始めたと考えられます。

ランニングをして便秘になっている方は、こういった理由によってもランニングをやめると痩せられる可能性があるんですね。

便秘の改善方法

もし今便秘で悩まれている方は、改善方法を動画でお伝えしているのでよかったら参考に実践してみてください。

ここまでお伝えしたように、ランニングをやめたら痩せたのは、

・下がっていた基礎代謝が元に戻った
・筋肉へのストレスが減って、体内の循環が改善した
・自律神経のバランスの乱れが軽減した
・便秘が改善した

などの理由が考えられました。

先ほどもお伝えした通り個人によって原因は違いますが、ランニングをしても痩せない方は、上記を参考に何か1つでも試してもらえればと思います。

 

痩せない方必見!ランニングをやめたら痩せた3つの理由のまとめ

今回は、痩せない方必見!ランニングをやめたら痩せた3つの理由について解説しました。

・ランニングで痩せないのは、基礎代謝の低下が関係している
・筋肉の硬さや循環不良も考えられる
・ランニングをやめて痩せるのは、基礎代謝が元に戻ったから
・またはストレスが軽減し、循環が改善した可能性
・身体が自然な状態であれば、ランニングをしても痩せる

身体って、本当に不思議。全身の筋肉が柔らかく、食事量も適切。その状態の中でランニングをすれば、適切に体重も減るはず。

ただ不自然な状態で、食事量も過度に制限中。そんな中でランニングをすると、逆に体重が増えることもあるんですね。

ですので、まず行ってほしいのは自分の身体を「自然体」に直すこと。そのためには、徹底的に全身を緩める。そうすれば、痩せやすくなります。

このベースができてない中でいろんなことをすると、なかなか結果が出ません。今回の内容が、痩せないと悩む方の変わるきっかけになれば嬉しく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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