歩く(ウォーキング)と便意を催してしまう。そんな身体の状態に、「なんでだろう?」と疑問を抱いていませんか?
これは特別なことではなく、適切な反応と言えるかもしれません。理由はいくつもありますが、ウォーキングによって腸の働きがよくなった可能性が高い。
歩く(ウォーキング)ことは、想像以上に腸や自律神経に良い影響を与えます。体の仕組みを知っておけば、ウォーキング“前”の対策もしやすいかもしれません。
この記事では、
・歩く(ウォーキング)と便意を催す原因
・歩く(ウォーキング)と便意を催すときの改善方法
などを、パーソナルトレーナー歴12年の伊藤出(@izuru_style)が解説します。
今回の記事の内容
歩く(ウォーキング)と便意を催す原因
歩く(ウォーキング)と便意を催すのは、以下のことが考えられます。
お腹や脚の筋肉が緩む
まず考えられるのは、
歩くことによって、お腹や脚の筋肉が緩む
ということ。
歩く動作を行うことで、
・腸腰筋
・大腿四頭筋
・脊柱起立筋
などのお腹や脚の筋肉が適度に活動します。
日頃、
・運動不足
・デスクワーク中心
などの場合、どうしても全身の筋肉が硬くなってしまう。
そんな方がウォーキングをすると、硬い筋肉が徐々にほぐれ、この「筋肉の緩み」が腸の働きを良くする可能性があります。
人間の身体は相互に影響し合う関係にあり、
・筋肉が硬くなる
・血流が悪くなる
・腸の働きが悪くなる
・便が出にくくなる
ということが考えられます。
こういう状態の方がウォーキングで筋肉を動かすと、
・筋肉が緩む
・血流が良くなる
・腸の働きが良くなる
・便が出やすくなる
ということが起こるんですね。
その結果、ウォーキングをすると便意を催してしまうということが考えられます。
歩くと便意を催す方って、毎朝排便できていますか?おそらくできていない方が多いはず。そういう方は、ここでお伝えした反応が体内で起こっているはず。
副交感神経が優位になる
続いて考えられるのは、
ウォーキングによって、副交感神経が刺激された
ということ。
ウォーキングって、一定のリズムで気持ちよく歩けますよね。
こういう刺激は、人間にとって「快」の刺激となり、副交感神経を優位にしてくれます。
いわゆるリラックス状態にしてくれるんですが、この刺激は腸の働きを活発にする。
1つ質問ですが、日頃ストレスって結構溜まっていますか?
・対人関係
・家族の問題
・仕事での悩み
・上司の関係
など、ストレスが溜まるポイントってたくさんありますよね。
ストレスが溜まってるなって方は、先ほども聞きましたが、毎朝排便できてます?多分、出にくい方が多いはず。
ストレスが多いと、
・交感神経が優位になる
・身心共に興奮状態になる
・腸の働きが低下
・便が出にくくなる
こんな感じになってしまう。
そんな方が休みの日などにウォーキングをすると、副交感神経が刺激を受けて、便意を催しやすくなるということも考えられるんですね。
このように、歩くことで副交感神経が刺激されることでも便意を催した可能性もあります。
血流が良くなって体温が上がる
もう1つ考えられるのは、
血流が良くなって、体温が上がったから
ということ。
ウォーキングをすると、全身の筋肉が活動します。そうすると、体内ではエネルギーが消費されて体温が上がる。さらに、血流も良くなる。
そうすると、
・細胞内の代謝が活発になる
・細胞1つ1つの働きが良くなる
・体温が上がることとあわせて、腸の働きが良くなる
ということが考えられます。
その結果、便意を催す。何か1つ該当するというよりも、これらが複雑に絡み合った結果、トイレが近くなっているかもしれません。
では、こういった悩みを抱えている方は、どうすれば改善することができるのでしょうか?
歩く(ウォーキング)と便意を催すときの改善方法①:排便をして再度歩く
1つお伝えしておきたいのは、
歩くと便意を催すのは悪いことではない
ということ。
便秘の方であれば、嬉しい反応なはず。それで溜まっている便を出せば、腸や体内もスッキリする。
ですので、ウォーキングをして便意を催せば、トイレに行って再度ウォーキングをすればいいと思います。ただ実際のところ、ちょっと手間ですよね。そんな方は、以下の方法がおすすめ。
歩く(ウォーキング)と便意を催すときの改善方法②:その場ウォーキングを活用する
長い時間ウォーキングをしたい方は、
便意を催すまで、自宅などでその場ウォーキングをするのがおすすめ
です。
そうすると、上記でお伝えしたような「筋肉が緩む」「副交感神経を刺激する」などのことができ、排便をしてから長い時間ウォーキングができる。
ひと手間増えますが、長く歩きたい方はウォーミングアップとして活用するのもありです。
1、かかとを交互に上げ下げ
1、グー1つ分の足幅を開いて立つ
2、つま先を軽く開く
3、左右の踵を交互に上げ下げする
(力まないように、リラックスして行う)
4、これを1分間行う
2、小さくその場ウォーキング
1、脚を腰幅に開く
2、つま先も軽く開く
3、その場で小さくウォーキングを行う
4、これを1分間行う
3、その場でがに股ウォーキング
1、グー1つ分の足幅を開いて立つ
2、つま先を軽く開く
3、両手をへそ横に触れる
4、がに股状態で、その場ウォーキングを行う
5、これを1分間行う
4、前後ウォーキング
1、グー1つ分の足幅を開いて立つ
2、つま先を軽く開く
3、肩から腕をぶら下げておく
4、前後に1歩ずつウォーキングを繰り返す
5、これを1分間行う
ここでは各1分間の方法をお伝えしましたが、これで便意を催して排便ができたら、外へ行ってウォーキングするのもいいですよね。
もしくは、これらを組み合わせたり時間を伸ばしたりして、排便を促す。
また違う時間帯にウォーキングに行けば、より長い時間歩くことができるはず。こういった対策ができれば、今よりもウォーキングを楽しめますよ。
歩く(ウォーキング)と便意を催すときの改善方法③:お風呂上りに筋肉を緩める
もう1つの方法としては、
夜のお風呂上りのタイミングで、全身の筋肉を緩める
ということが効果的です。
これは現場で試していい結果が出ていますが、夜のタイミングに徹底して全身の筋肉を緩めたり、お腹周りを緩める。
そうすると、翌朝排便しやすくなるんですね。ウォーキング中に便を催す方は、適切なタイミングで出てないことが問題。なので、毎日寝る前に緩める習慣をつけると、ウォーキング中の便意は改善されるはず。
できれば各2分間ずつ緩める方法がおすすめですが、できそうな方を実践してみてください。
各40秒の方法で筋肉を緩める
全身を約20分間で緩められる方法は、以下の動画で紹介してます。
各2分間の方法で筋肉を緩める
全身を約50分間で緩められる方法は、以下の動画で紹介してます。僕はこの方法を毎日寝る前に実践して、翌朝には必ず排便していますよ。
こういったイメージで対策すれば、ウォーキング時の便意も収まるはずですので、できそうなことをぜひ試してみてくださいね。
歩く(ウォーキング)と便意を催す原因と3つの改善方法のまとめ
今回は、歩く(ウォーキング)と便意を催す原因と3つの改善方法について解説しました。
・歩くと便意が催すのは、筋肉が緩んだから
・あわせて、副交感神経が刺激されて、腸の働きが良くなる
・その結果、便意を催しやすくなっている
・改善するためには、ウォーキングの前に適度に身体を動かす
・もしくは、夜に全身を緩めて朝に排便を促す
今回のテーマは、実際に現場でも相談されたことがあったんですね。その方の場合、夜寝る前に緩める習慣をつけると、うまく改善できました。
人間の身体って、基本的に「4:00~12:00」この時間帯に排便する時間と言われています。
もし午後のウォーキング時に便意を催す方は、少し体内の機能がズレているかも。それを元通りに直すことがカギになるはず。今回の内容が、少しでも参考になれば嬉しく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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