まぶたに脂肪やお肉が乗った顔を見ると、理想とする自分の状態ではないため、「脂肪を落としたい…」と悩んだりコンプレックスに感じる方もいるかもしれません。
このまぶたの脂肪は「痩せたら変わる」と言われることもありますが、実はダイエットをするだけではなかなかお肉を落とすことができない場合があります。
まず行ってほしいことは「むくみの改善」です。むくみを徹底して改善するだけでお肉感が軽減し、その中で脂肪を落とせばより理想の状態に近づくことができるんですね。
この記事では、
・痩せたら変わる?まぶたに脂肪がつく原因
・まぶたの脂肪やお肉を筋トレ以外で薄くする6つの方法
などをパーソナルトレーナー歴12年の伊藤出(@izuru_style)が解説します。
今回の記事の内容
痩せたら変わる?まぶたに脂肪やお肉がつく原因
先日女性のクライアントさんから「まぶたの上のお肉ってどうにかなるの?」と相談を受けたんですね。
その方のまぶたの上にお肉がついた原因を探っていくと、以下のような原因が考えられました。
まぶたがむくんでいる
まず問題になっていたのが、
むくみによってお肉感が増しているように感じている
ということです。
このクライアントさんは日頃から摂取する水分量が多く、日によって顔の印象も違うんですね。以前から顔のむくみが気になっていましたが、まず問題になっていたのが「むくみ」です。
むくみとあわせて問題になるのが“脂肪量が多い”ということですが、ここでおさえておきたいのは「むくみと皮下脂肪の関係」なんですね。
研究でわかりつつあることの1つに、“むくみが長期間続いている部位ほど皮下脂肪がつきやすい可能性がある”ということがあります。
まぶたの上のお肉感はむくみの影響も受けやすいですが、むくみが続いていると脂肪量も増えるかもしれません。
ですので、最初はまぶたがむくんでいるだけであっても、本当に脂肪がついてまぶたの上のお肉感につながっている可能性もあります。ではなぜ、まぶた周辺がむくんでしまうのでしょうか?
パソコンやスマホを長時間触っている
クライアントさんの場合、まぶたのむくみが発生する原因の1つに、
・長時間スマホを触っている
・パソコン仕事を長時間している
こういった目を酷使するようなことが考えられました。
人間の目の周りには筋肉がありますが、目を酷使してしまうと眼球の筋肉が硬くなってきます。そうすると、
・眼球の筋肉が疲労する
・目の周りの筋肉が硬くなる
・目の周りの循環が悪くなる
・まぶたなどにむくみが発生する
という一連の反応が起こり、結果的にまぶたが浮腫んでお肉感が増す可能性があるんですね。
その他の原因としても、
・手元で細かい作業を行う
・コンタクトレンズを入れている
・目が乾燥しやすい
などのことも考えられ、こういったことが原因でまぶたがむくんでしまいます。
クライアントさんもこれらのほとんどに該当しており、こういったことが原因でまぶたのむくみがひどくなっていると考えられました。
首の筋肉が硬くなっている
また、目の筋肉の硬さとあわせて、首の筋肉が硬くなることも問題なんですね。
目の筋肉と首の筋肉はつながりがあり、
首の筋肉が硬くなることによって、目の筋肉も硬くなる
という関連性があります。
首の筋肉が硬くなる原因としては、
・身体を丸めるような姿勢が癖づいている
・頭部が前方に移動している
・地面に座っている時間が長い
など、さまざまなことが考えられます。
こういった姿勢などの崩れが日常的に行われることで、
・首の筋肉が硬くなる
・目の周りの筋肉も硬くなる
・目の周りで循環不良が発生する
・まぶたのむくみがひどくなる
という流れで、まぶたのお肉感が増してしまうんですね。
クライアントさんの姿勢をチェックすると猫背ですし、地面で過ごす時間も長いとのことでした。
顔や首の循環が悪い
その他の原因としては、
・顔
・首
こういった部位のリンパ液の循環が悪いことも問題になっている可能性がありました。
まぶた周辺のリンパ液は、顔や首を通って鎖骨下リンパ節という鎖骨の溝に入っていくんですね。
流れとしては、
顔から首という順で、上から下にリンパ液が流れる
ようになっています。
大まかではありますが、以下のような経路をたどってリンパ液は循環しているんですね。
ただ何かしらの原因で、
・顔の筋肉が硬くなる
・首の筋肉が硬くなる
・姿勢不良によって頭の位置がズレる
こういった事が起これば、まぶた周辺のリンパ液がうまく循環せずに顔全体が非常にむくんできます。
そうするとまぶたに脂肪がついたような状態になり、お肉感が非常に増してしまう可能性もあるんですね。
顔や首周りの循環不良については、以下の記事も参考にしていただくと理解が深まると思うので、よかったら参考にご覧ください。
2023.09.08
顎と首の境目(フェイスライン)がない原因と7つの改善方法
顎と首の境目がない状態だと、顎を引くと二重顎にも見えることがあり、このことに悩んでいる方もいると思います。 この状態を改善するには、まず“首周りの筋肉を緩める”こと。そして、あわせて“首周りのむくみを改善すること”で本来のフェイスラインに改善することができるんですね。 一番のポイ...
実際にクライアントさんの首周りの筋肉は非常に硬く、顎関節症もあってまぶた以外の循環不良も考えられました。
シンプルに脂肪がついている
その他の原因としては、
・食べ過ぎ
・運動不足
・ストレスが多い
これらとの兼ね合いが考えられます。
「食べ過ぎ」「運動不足」で脂肪量が増えることはイメージしやすいと思いますが、問題はストレスが溜まっていることなんですね。
ストレスが過度に溜まると、
・血管が細くなる
・全身でむくみがひどくなる
・体温が下がり、基礎代謝が下がる
・脂肪がつきやすい身体になる
といった具合に「むくみ」がひどくなる、「脂肪」がつきやすい状態に変わってしまいます。
クライアントさんも仕事でのストレスが溜まっており、かなりの低体温でした。こういう状態では、食べ過ぎなくても脂肪がつきやすい状態になるんですね。
ストレスによって受ける体への影響などについては、以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
2023.05.22
自律神経のバランスが乱れる原因と整える5つの方法
最近「身体が重だるい」「イライラしやすい」「精神的に不安定」「胃腸炎になりそうなぐらいお腹が痛む」など、こういった症状に悩まされていませんか? これらの症状に共通することは、すべて自律神経のバランスが乱れてしまったことによって発生する症状なんですね。 自分が理想とする体型や状態に...
ここまでお伝えした原因をいったんまとめると、
・眼球の筋肉が硬くなっている
・首の筋肉が硬くなっている
・ストレスが溜まり、自律神経が乱れている
・これらの原因によってむくみがひどくなる
・また食べ過ぎなどで脂肪量が多い
・このむくみと脂肪の影響でまぶたのお肉感が増す
ということです。
ではこういった原因でついてしまったまぶた周辺の脂肪やお肉感は、どういったことをすれば落とすことができるのでしょうか?
まぶたのお肉や脂肪を筋トレ以外で薄くする方法①:目の周りを温める
まず最初に行ってほしいことは、目の周りを温めて循環改善しやすい状態にすることです。
目を温めることで、
・目の周りの血管が拡張する
・血流が良くなり、リンパ液も循環しやすくなる
・筋肉がある程度緩む
などの変化が起こり、その後行うことでよりまぶたをスッキリさせやすくなるんですね。
ですので、以下の方法を参考に、まずは目の周りを温めていきましょう。
1、ホットタオルを当てる
1、ハンドタオルなどを水に濡らす
2、ある程度水気を切る
3、そのタオルを電子レンジに入れる
4、適度な温度になるように温める
5、それを目に当てる
これは手軽にやりやすいのでおすすめですね。もしタオルを用意するのが面倒な方は、以下の小豆を使うのが便利です。
2、 小豆を活用する
これは実際に僕も使用していますが、電子レンジで使えるホットアイマスク用の小豆が売っているんですね。
こういった小豆を電子レンジで温め、目に当てるのも効果的な方法のひとつですね。
3、めぐりズムを活用する
これは「女性の肩(僧帽筋)に盛り上がりができる原因と4つの改善方法」でも紹介しましたが、以下の使い捨てのホットパックを使って目を温める方法もおすすめです。
めぐりズムは非常に香りも良いですし、目を温めつつリラックスできるので現場でも使うことがあります。
4、美顔器を活用する
もし美顔器を持っている方などは、温かい蒸気を顔に当てるのもありだと思います。
ご自身が好きな方法でOKですので、こういった方法でまず顔やまぶたを温めれば、後ほど行っていくむくみ改善などがしやすくなります。
もしお風呂上りにすぐ以下のことができる方は、何もしなくても十分かもしれません。とにかく顔が温まっていれば、以下の方法の効果をより引き出しやすくなります。
まぶたのお肉や脂肪を筋トレ以外で薄くする方法②:目の筋肉を緩める
続いて行なって欲しい方法は、目の筋肉を緩める方法です。
ここでの方法のポイントは、
できるだけリラックスして目を動かすこと
です。
大きく動かそうとすれば、目が疲れる可能性もあるため、小さく軽く動かすようにしましょう。
1、眼球を左右に動かす
1、真正面をぼんやり見る
2、左右の空間を軽く見ていく
3、これを1分間軽く行う
この動きを行う時、左右を見る範囲が大きすぎると目が疲れるので、軽く左右を見るぐらいでOKです。
2、眼球を上下に動かす
1、真正面をぼんやり見る
2、上下の空間を軽く見ていく
3、これを1分間軽く行う
これも上記と同じで、上下を見る範囲が大きすぎると目が疲れるので、軽く上下をを見るぐらいでOKですね。
3、眼球で円を描くように動かす
1、真正面をぼんやり見る
2、目で円を描くように回す
3、これを左右1分間軽く行う
4、目を閉じて一気に開く
1、真正面をぼんやり見る
2、目を軽く4秒間閉じる
3、目を一気に開く
4、再度目を閉じ、同じことを10回繰り返す
こういったことを実践することで、目の周りの筋肉を緩めることができます。
うまくできていると視界が広がる感覚や目のスッキリ感が出てくるはずですね。
目の周りの筋肉を緩められると、次は首周りの筋肉をゆるめていきます。
まぶたのお肉や脂肪を筋トレ以外で薄くする方法③:首回りの筋肉を緩める
先ほど原因のところで、
目と首の筋肉はつながっている
とお伝えしました。
目は上記の方法で緩められていますが、以下の方法で首なども一緒に緩めていきましょう。そうすると、より目やまぶたをスッキリさせることができます。
首回りの筋肉を緩める方法は、「女性の肩(僧帽筋)に盛り上がりができる原因と4つの改善方法」や以下の動画で解説しているので、よかったらこちらを参考に実践してみてください。
YouTubeでは目を緩める方法もご紹介しているので、これだけでもかなり目のスッキリ感が出てきますよ。
まぶたのお肉や脂肪を筋トレ以外で薄くする方法④:まぶたのむくみを改善する
眼球や首周りの筋肉が緩められると、次はまぶた周辺のむくみを改善していきます。
まぶたのむくみを改善するためには、
赤ちゃんを優しくなでるぐらいの強さで擦る
ことがポイントになってきます。
特にまぶたは繊細な部分ですので、本当にやさしく刺激するようにしましょう。
1、まぶたに触れて呼吸
1、目を閉じてまぶたに軽く触れる
2、この状態で深呼吸を行う
3、これを10回繰り返す
2、 円を描くようにまぶたの皮膚を動かす
1、目を閉じてまぶたに軽く触れる
2、この状態で手で円を描くようにまぶたの皮膚を動かす
3、これを1分間繰り返す
3、まぶたを軽く擦る
1、目を閉じてまぶたに軽く触れる
2、この状態からまぶたを軽く擦る
3、これを1分間繰り返す
4、軽く目をパチパチさせる
1、ボーっと正面を見る
2、軽く目を閉じるようにまぶたをパチパチさせる
3、これを1~2分間行う
5、まぶたに触れて軽く目をパチパチさせる
1、ボーっと正面を見る
2、まぶたの上に手を沿える
2、軽く目を閉じるようにまぶたをパチパチさせる
3、これを1~2分間行う
こういった方法を行うことでまぶたのむくみが改善され、よりお肉感を軽減することができます。
まぶた周辺のむくみがうまく改善できていると、視界が広がったり目のスッキリ感が出るはずですね。
まぶたのお肉や脂肪を筋トレ以外で薄くする方法⑤:顔や首周りの循環を改善する
そして、④の方法とあわせて首や顎周りの循環を改善していきましょう。
一見関係ない部位に感じるかもしれませんが、まぶたのリンパ液が鎖骨下リンパ節に入っていくためには、首周りなどの循環改善も必要です。
具体的な方法は、以下の記事や動画で詳しく解説しているので、よかったらこちらを参考に実践してみてくださいね。
2023.09.08
顎と首の境目(フェイスライン)がない原因と7つの改善方法
顎と首の境目がない状態だと、顎を引くと二重顎にも見えることがあり、このことに悩んでいる方もいると思います。 この状態を改善するには、まず“首周りの筋肉を緩める”こと。そして、あわせて“首周りのむくみを改善すること”で本来のフェイスラインに改善することができるんですね。 一番のポイ...
まぶたのお肉や脂肪を筋トレ以外で薄くする方法⑥:ダイエットを行う
上記の方法を行ってもなおまぶたの脂肪やお肉感を感じる方は、あわせてダイエットを行って脂肪を減らしていきましょう。
ダイエット方法
ダイエット方法については以下の記事や動画でお伝えしているので、こちらを参考に実践してみてください。
・ダイエット成功例:9ヶ月間で-16kgできた食事方法
・半日断食の効果はいつから出る?2ヶ月で-8kgのダイエット成功例
・本気で痩せたい方必見!40代女性63kgからのダイエット成功例
有酸素運動を行う
もし運動不足の方の場合、有酸素運動一緒に行えばより脂肪分を減らすことができます。
有酸素運動の方法は以下の記事で解説しているので、こちらもよかったら参考に実践してみてくださいね。
・効果も解説!ランニングで脚が太くなる原因と脚やせする5つの方法
・ダイエットにも効果的!縄跳びで脚やせする4つの方法
・ダイエットにも効果的!プールや水泳で脚やせする4つの方法
ここまでお伝えしたように、まぶたの脂肪が気になる方は、
・目の周りを温める
・目や首の筋肉を緩める
・まぶた周辺の循環を改善する
・ダイエットを行う
・目や首周りの循環を改善する
こういった一連のことができればまぶたの脂肪を落とすことができるので、是非できることから実践していきましょう。
痩せたら変わる?まぶたのお肉や脂肪を筋トレ以外で薄くする6つの方法のまとめ
今回は、まぶたのお肉や脂肪がつく原因と筋トレ以外で薄くする6つの方法について解説しました。
・まぶたのお肉感は、主に脂肪やむくみの影響
・まぶたがむくむ原因は、目の酷使や首の筋肉が硬くなっていること
・また自律神経が乱れていることも関与する
・改善のためには、まず目の周りの筋肉を緩める
・そして、まぶたや顔などのむくみを改善する
・脂肪が多い場合は、ダイエットを並行して行う
・この一連の流れができると、まぶたの脂肪やお肉感はスッキリする
こういった内容をお伝えしました。
特に女性は、まぶたの脂肪やお肉感は非常に気になりますよね。ただ、今回お伝えした内容で改善が可能ですし、適切なことができると顔の印象も変わるはずです。
それぐらいまぶたのお肉感はみなさんの悩みやコンプレックスにつながると思うので、今回の内容が少しでも参考になればうれしく思います。
今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
無料体験・パーソナルのお申込みはこちら
今回お伝えした内容は、パーソナルのセッションだとより確実に改善可能です。もしご自身で改善が難しい場合は、お気軽にご相談ください。
・無料体験のお申込みはこちら
・パーソナルのお申込みはこちら
・【毎月1名限定】パーソナルモニター募集
・ペアパーソナルのお申込みはこちら
最新記事
・太ももを3ヶ月で-10センチ以上細くする6つの方法
・真っ直ぐな脚になる!O脚・X脚も改善する5つの方法
・実例あり!ふくらはぎに脂肪がつく原因と落とす6つの方法
・腹筋をしてもお腹が痩せない原因と腹筋以外でお腹痩せする6つの方法
関連記事
・顎と首の境目(フェイスライン)がない原因と7つの改善方法
・生まれつき?女性の頭が大きい(でかい)原因と小さくする4つの方法
・骨格の問題?顔だけ痩せない原因と筋トレ以外で顔痩せする6つの方法
・生まれつき?頬肉(ほっぺ)が厚い原因と落とす6つの方法
コメント