「痩せてるのに鎖骨が出ない…」と悩んでいる方は、おそらく“むくみ”の影響で鎖骨が隠れてしまっている可能性があるんですね。
今は隠れている鎖骨がスッキリと出るようになれば、デコルテラインが美しくなり、女性らしさがよりアップします。
逆に、今デコルテラインがあまり美しくないことに悩んでいる方もいると思いますし、コンプレックスに感じている方もいるかもしれません。ただ、安心してください。改善は可能です。
この記事では、
・痩せてるのに鎖骨が出ない原因
・痩せてる方にしてほしい隠れた鎖骨を出す5つの方法
などをパーソナルトレーナー歴12年の伊藤出(@izuru_style)が解説します。
今回の記事の内容
痩せてるのに鎖骨が出ない原因
これまで現場でもいろんな相談を受けてきましたが、その中の1つに「私は痩せ気味だと思うんですけど、それでも鎖骨って出てないんですよね…」ということもありました。
この方の鎖骨が隠れてしまう原因を探っていると、以下のような原因が考えられたんですね。
鎖骨リンパ節周辺でむくみが発生
まず問題になっていたのが、
鎖骨の溝にある、鎖骨下リンパ節がつまっている
ということです。
他の記事でもよく解説していますが、鎖骨下リンパ節というのは、鎖骨の上側にあるリンパ節のことです。
ここはリンパ液の出口になっており、静脈と合流して余分な水分を代謝させる過程と辿ります。
ですが、鎖骨下リンパ節がさまざまな原因によってつまってしまうと、鎖骨周辺でリンパ液が滞ってしまって膨らみが出てくるんですね。
そうすると、全体的には痩せているのに鎖骨だけ出ないということが起こります。
現場でご相談を受けたクライアントさんの鎖骨下リンパ節周辺はパンパンになっており、むくみの影響で鎖骨が隠れていることが考えられました。
ではなぜ、鎖骨下リンパ節でつまりが発生してしまうのでしょうか?
大胸筋などが硬くなっている
鎖骨下リンパ節がつまってしまう原因で考えられたことは、「大胸筋」という胸の筋肉が硬くなっていたことです。
大胸筋が硬くなる原因はいろいろ考えられますが、この方の場合は、
・長時間パソコン作業をしている
・猫背で背中を丸める癖がある
・脇を締める癖がある
などが主な原因になっていました。
これらの姿勢などを毎日とっていると、次第に大胸筋が硬くなり、鎖骨下リンパ節がつまって鎖骨周辺でむくみが発生します。
また、もう1つ関連してくる主な筋肉に「僧帽筋」があります。
僧帽筋が硬くなるとむくみがひどくなる
僧帽筋というのは、後頭部あたりから背中にかけてダイヤモンド型にある筋肉のことです。
この筋肉は鎖骨の外側についている筋肉でもあり、さまざまな原因で硬くなってしまうと鎖骨周辺のむくみがひどくなるんですね。
僧帽筋が硬くなる主な原因としては、
・頭部が前方に移動している
・背中を丸める癖がある
・目の筋肉が疲れている(眼精疲労)
などが考えられます。
ここについては「女性の肩(僧帽筋)や首に盛り上がりができる原因と4つの改善方法」で詳しく解説しているので、よかったらこちらを参考にしてみてください。
ここまでお伝えしたように「大胸筋」や「僧帽筋」などの筋肉が硬くなることでむくみがひどくなり、その結果鎖骨が隠れている可能性が考えられました。
運動不足&水分のとりすぎ
そしてさらに問題になっていたのが、
・運動不足
・水分のとりすぎ
などです。
現代人は特に便利になった社会で生活をして、多くの方が運動不足傾向になっています。
・スマホで多くのことができてしまう
・バリアフリーで過剰に便利な環境
・仕事も主に座業中心 など
本来動物であるべきところが、静物化しているんですね。クライアントさんも運動不足が顕著になっており、この運動不足になると全身の筋肉が萎縮して硬くなります。
そうすると、体内では以下のような変化が起こってしまいます。
・筋肉をあまり動かさない
・筋肉が萎縮して硬くなる
・血流やリンパ液の流れが悪くなる
・体液の循環障害が発生
・鎖骨周りなど、全身が浮腫む
結果的には鎖骨周りのむくみがひどくなり、鎖骨が隠れてしまうわけです。
そこに、
・お水を1日2~3リットル飲む
・毎日お酒をかなり飲む
などの習慣があれば、より浮腫んでしまい鎖骨は隠れていきます。
クライアントさんがまさにこれらに該当していて、特に水分の取りすぎが問題でした。
ここまでお伝えしたことをいったんまとめると、
・姿勢の崩れなどで大胸筋や僧帽筋が硬くなる
・運動不足などで筋肉が萎縮する
・これらによって、鎖骨下リンパ節などがつまる
・水分を過剰に摂取する
・その結果、むくみによって鎖骨が隠れてしまう
ということが考えられました。
逆の言い方をすれば、
・大胸筋などの筋肉を緩める
・鎖骨下リンパ節のつまりを改善する
・体内の水分量を減らす
・姿勢などを整える
こういったことができると、痩せているけど鎖骨が出ないという悩みを改善することができるはずです。
では具体的に、どのようなことをすれば隠れた鎖骨を出すことができるのでしょうか?
痩せてる方にしてほしい出ない鎖骨を出す方法①:鎖骨下リンパ節を刺激する
まず最初に行ってほしいことは、鎖骨下リンパ節のつまりを改善することです。
鎖骨下リンパ節のつまりを改善するためには、鎖骨の溝辺りを刺激することがポイントになります。赤ちゃんを優しくなでるぐらいの強さで擦っていきましょう。
1、鎖骨の溝に触れて呼吸
1、両手をクロスし、鎖骨の溝に触れる
2、触れた状態で深呼吸を行う
3、これを1分間行う
2、鎖骨の溝を軽く擦る
1、両手をクロスし、鎖骨の溝に触れる
2、鎖骨の溝全体を軽く擦る
3、これを1分間行う
3、鎖骨周辺を擦る
1、両手をクロスし、鎖骨周辺に手を沿える
2、鎖骨周辺を優しく擦る
3、これを1分間行う
4、胸を軽く擦る
1、両手をクロスし、胸に手を沿える
2、胸を優しく擦る
3、これを1分間行う
これら4つを行うことで、つまっていた鎖骨下リンパ節を開放することができます。
さらに鎖骨周辺のむくみを改善するために、次は鎖骨に触れながらストレッチを行っていきます。
痩せてる方にしてほしい出ない鎖骨を出す方法②:鎖骨に触れてストレッチ
ここからお伝えする5つの方法は、片側ずつ行っていきましょう。
肩や胸がグッ!っと力まないようにリラックスして動かせば、より鎖骨が出やすくなりますよ。
1、鎖骨に触れる+脇開閉
1、片手の指で、鎖骨の溝に触れる
2、軽く脇を開閉させる
3、これを左右各1分間行う
2、鎖骨に触れる+腕上下
1、片手の指で、鎖骨の溝に触れる
2、片腕を肩の前で構える
3、小さく腕を上下に動かす
4、これを左右各1分間行う
3、鎖骨に触れる+前側パンチ
1、片手の指で、鎖骨の溝に触れる
2、逆の腕を前に伸ばす
3、小さく前側にパンチする
4、これを左右各1分間行う
4、鎖骨に触れる+肘を外回し
1、片手の指で、鎖骨の溝に触れる
2、片腕を曲げ、手を肩の前に構える
3、円を描くように、肘を外回しに動かす
4、これを左右各1分間行う
5、鎖骨に触れる+肘を内回し
1、片手の指で、鎖骨の溝に触れる
2、片腕を曲げ、手を肩の前に構える
3、円を描くように、肘を内回しに動かす
4、これを左右各1分間行う
ここまでの流れを毎日「お風呂の中」や「お風呂上がり」に実践すると、むくみが改善されて鎖骨はしっかりと出てくるようになります。
そして、さらに胸周りの筋肉を緩めることで、より鎖骨を出すことができます。
痩せてる方にしてほしい出ない鎖骨を出す方法③:鎖骨に触れて首を動かす
もし、上記の方法でも「鎖骨が出ない…」という方は、以下の方法もあわせて行ってさらにむくみを改善していきましょう。
ここからの方法は、鎖骨に触れながら鼻呼吸を行います。その中で首を動かすと、より鎖骨周辺のむくみが改善できますよ。
1、鎖骨に触れる+首を上下
1、両手をクロスして、鎖骨に触れる
2、鼻から息を吐きながら、首を小さく上下させる
3、これを1分間行う
2、鎖骨に触れる+首を左右
1、両手をクロスして、鎖骨に触れる
2、鼻から息を吐きながら、首を小さく左右に動かす
3、これを1分間行う
3、鎖骨に触れる+首を左右に倒す
1、両手をクロスして、鎖骨に触れる
2、鼻から息を吐きながら、首を左右に小さく倒す
3、これを1分間行う
4、鎖骨に触れる+首を回す
1、両手をクロスして、鎖骨に触れる
2、深呼吸しながら、首を回す
3、これを左右各1分間行う
こういった方法で鎖骨周辺の循環が改善され、より鎖骨は出てきやすくなります。
ここまでできると、ある程度「大胸筋」や「僧帽筋」なども緩んできます。ただ、まだ硬い状態が残っているので、次は上半身の筋肉を徹底して緩めていきましょう。
痩せてる方にしてほしい出ない鎖骨を出す方法④:僧帽筋や大胸筋を緩める
僧帽筋や大胸筋を緩めるためには、肩をいろんな方向にリラックスして動かすことがポイントです。
この方法は「女性の肩(僧帽筋)に盛り上がりができる原因と4つの改善方法」で詳しく解説しているので、よかったらこちらを参考にしてみてください。
また、YouTubeでも具体的なやり方を紹介しており、これは非常に効果的なのでおすすめですね。
ここまでの内容ができると、約1ヶ月間ぐらいで十分鎖骨が出てくると思うので、徹底してむくみ改善と筋肉を緩めましょう。
痩せてる方にしてほしい出ない鎖骨を出す方法⑤:姿勢などを改善する
上記の流れで鎖骨が出てきますが、ただ根本的に鎖骨が出てきた状態を維持するためには、
崩れた姿勢を自然な状態で維持することが重要
なんですね。
なぜなら、姿勢が崩れてしまうと再度胸周りの筋肉が硬くなり、鎖骨下リンパ節がつまって鎖骨が隠れてしまいます。
ですので、根本改善を目指すためには、必ず日頃の姿勢などを自然な状態に直すことが必要なんですね。
具体的な改善方法は、以下の記事や動画で詳しく解説しているので、よかったらこちらを参考に改善してみてください。
座り方の改善方法
立ち方の改善方法
顎の向きを改善する
もし日頃、顎を引くような癖がある方の場合、これも改善しておく必要があります。
この改善方法は、以下の記事の中で解説しているので、もし首こりを頻繁に感じる方はぜひご覧くださいね。
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ここまでお伝えした、
・鎖骨下リンパ節のつまりを改善する
・鎖骨に触れてストレッチ
・胸周りの筋肉を緩める
・姿勢の改善
この一連の流れができると、痩せてるのに鎖骨が出ないという悩みは改善できるのでぜひ参考に実践してみてください。
痩せてるのに鎖骨が出ない原因と隠れた鎖骨を出す5つの方法のまとめ
今回は、痩せてるのに鎖骨が出ない原因と隠れた鎖骨を出す5つの方法について解説しました。
・痩せてるのに鎖骨が隠れるのは、主にむくみの影響
・鎖骨下リンパ節がつまると鎖骨周辺がむくむ
・姿勢の崩れなどが原因で上半身の筋肉が硬くなる
・筋肉の硬さが影響して鎖骨周辺のむくみがひどくなる
・改善のためには、まず鎖骨下リンパ節のつまりを改善する
・鎖骨周辺のむくみを改善し、胸などの筋肉を徹底して緩める
・根本改善のためには、姿勢を自然な状態に直す
・この一連の流れができれば鎖骨が出て、デコルテラインがきれいになる
こういった内容をお伝えしました。
鎖骨が隠れているという悩みは、一番はむくみの改善がもっとも大事になるので、ある程度数を重ねるようにしましょう。
そうすれば自信がもてるデコルテラインが手に入りますし、より魅力的なご自身に近づいていきますからね。
今回の内容が少しでも参考になればうれしく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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